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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

別れのサンバ



 さらに暖かい一日になりました。そんな天気に誘われて、ついにスロージョギングを再開。30分コースですが、やはり気持ちよいですね。あとでホームドクターに血圧を計ってもらったところ、ちゃんと下がっているから、たいしたもんです。
 それにしても、書類が進まない。文章を書くことを趣味としているわたしにも、こんな時があるんだ・・・と言い訳しつつ、これから2500回目のブログを書きます。

 長谷川きよしが「別れのサンバ」を発表したのは、1Q69年だというから、わたしは中学生で、ギターを始めて2~3年のころか・・・当時は和製ホセ・フェリシアーノという触れ込みで、盲目の天才ギタリスト兼歌手の出現におののいた。クラシック・ギターが素地にあり、シャンソン、ボサノバ、フラメンコ等々を吸収しているから、ごらんのとおり(↑)、手がつけられないギターを弾く。
 「別れのサンバ」はなんどか練習した。上の映像では3カポのAmキーで演奏しているが、69年ころはカポ無しCmキーで弾いていた。難しかった。そこいらのフォーク歌手が弾くギターとはまったく異質で、わたしの音楽歴にあって、初めてジャズっぽいコードを学んだのは、ジェイムズ・テイラーではなく、長谷川きよしだったんだという事実にいま気づいた次第です。
 Cmで伴奏すると「黒いオルフェ」のようなマイナー・ボサノバに聞こえた曲が、Amだとフラメンコ色のつよい響きになりますね。というか、このギターはフラメンコギターなんでしょう(自分で弾いたことないから自信ないけど)し、開放弦を活かす奏法もまたフラメンコ的と言ってよいのでしょうか。ジャズやボサノバでは開放弦はあまり使いませんからね。Amキーの場合、6弦(E)5弦(A)4弦(D)がいずれも基本コードのルート音に使えるので、間奏でアドリブ(リード)が弾きやすいという利点もありますね。なんて、分かったようなこと書いてますが、真似しろと言われても、これはできんな。69年バージョンでもへとへとでしたが、上の演奏はハナからギブアップです。


 「別れのサンバ」ほどヒットしなかったけれども、それに続く「卒業」というシングルがぼくは好きでした。

    さよなら、女の娘、キスのうまい女の娘・・・

と始まるCmaj7の曲。「風」の大ヒットで知られるシューベルツのシングル第2弾「さすらい人の子守歌」があまり有名でないように、長谷川きよしの「卒業」もまたそれほど人に知られていないようで、残念ながら、ユーチューブでは演奏を視ることができません(音声だけなら こちら で聴けます)。わたしの脳裏には、どういうわけか、「さすらい人の子守歌」と「卒業」が強く刻み込まれています。

 長谷川きよしの後ろでカホーンを叩いている仙道さおりさん、売れてますね。仙道さんの演奏追ってったら、小沼ようすけというギタリストに辿り着きました。なんたるイケメンのジャズ・ギタリストでありましょうか。サーファーでもあるそうです。ショックを受けました。「音楽」的にというのではなく、「ライフスタイル」的なショック。ロックとサーフならいざしらず、ジャズとサーフとはね。ジャズは夜の音楽だったはずなんだけど。夜も昼も・・・降っても晴れても、か。時代が私たちを追い越してゆく(ゴルフでも始めるかな?)。
 長谷川きよしと小沼ようすけのCDを1枚づつ注文してしまいました。私個人としては、長谷川きよしのほうが好きですが、LABLOGを愛読する女性読者のために、小沼ようすけ3の演奏も貼り付けておきましょう。

 またしても、ネタのない夜のアドリブ・・・2500回目のアップ記事だというのに。


  1. 2011/02/22(火) 12:44:44|
  2. 音楽|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:3
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コメント

 長谷川さんの使っているギターは、グラナダの著明なギター製作家antonio marin monteroのギターの筈です。もう一本、K-Yairiのもよく使ってらっしゃるのですが、こちらはピックアップ内蔵でエンドジャックにシールドがささってます。
 最近の別れのサンバは、耳コピしようという気もおきない位、とんでもないギター伴奏となってますが、デビュー当時のヤツは数年前に耳コピしたCapo3バージョンを持ってます(ちなみに、とおい昔に出回っていたCmバージョンは間違いで、デビュー当時からCapo3であったとの事です)ので必要でしたらおっしゃてください。
 小沼さんは琴浦町の観光大使(かだったけ?)になってらっしゃいまして、年に1回くらいライブにおみえになります。
  1. 2011/02/22(火) 22:31:34 |
  2. URL |
  3. mifu #qbIq4rIg
  4. [ 編集]

mifuさん

ミフさんが反応するに違いない、と思って書いていました。「別れのサンバ」のCmバージョンは、音楽誌に掲載されていた譜面があって、それで練習してました。カポなしで演奏している姿をテレビでもみた記憶があるんですがね・・・Cm→D7→G7→Cm(7→6→5♯)という始まりで、とくにCm(7→6→5♯)のところが難しいんですね。これが、Am(7→6→5♯)なら簡単にできてしまいます。いま新しい曲にチャレンジする元気はありませんが、あと40日で開放されますので、いつかお願いするかもしれません。そのときは、よろしくお願いします。
  1. 2011/02/22(火) 23:59:54 |
  2. URL |
  3. asax #90N4AH2A
  4. [ 編集]

てんてこ舞い様

コメント、ありがとうございます。どういうわけか、てんてこ舞い様のコメントがブログ上に表示されません。すでに容量の限界に達しており、以下のサイトに引っ越しております。その関係かもしれません?

Lablog 2G http://asaxlablog.blog.fc2.com/

残念ながら、長谷川きよしのライブに行ったことはありませんが、想像するだけでも、緊張感溢れるものだろうと思います。つい最近、内輪の集まりで「卒業」を弾き語りしました。

http://asalab.blog11.fc2.com/blog-entry-2945.html

1970年前後に、あのコード進行で曲を書ける人物が日本にいたことを誇りに思います。



********************
こんにちは、はじめまして。てんてこ舞いと申します。古い記事へのコメントで失礼致します。
管理人さまと同じように「別れのサンバ」から長谷川きよしをずっと聴いています。長谷川きよしのギターについてはアチコチで語られていますので重複を避けて別の面から???。
僕は長谷川きよしの演奏の「姿」も好きで、身体をくねらしたり、ウットリ表情をしたり首を突き出したり???こういうことがありません。綺麗な姿勢で歌とギターに集中しています。これは他の人の演奏の姿を「見たことがない」からかもしれません。(津軽三味線の高橋竹山もそうでした)僕の場合、長谷川きよしの演奏には緊張感を感じます。ライブでは前のほうの席でギターの指を凝視しながら聴いています。1曲終わるとフーとため息が出ます。ここがたまりません。
  1. 2012/05/30(水) 17:40:43 |
  2. URL |
  3. asax #90N4AH2A
  4. [ 編集]

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