
こんなに長い時間をかけるなんて、たいへん申し訳なく感じております……とはいえ、このたび、ようやく「古民家修復ポケットハンディマニュアル」を刊行することができました!
この本は、浅川研究室が長年積み重ねてきた加藤家住宅(登録有形文化財)修復での研究成果を、「修復マニュアル」としてまとめたものです。ポケットに入れて持ち運べ、修復の現場で使ってもらえるようなものを……というコンセプトのもと編集をおこないました。B6サイズの小さな本です。なお、この報告書は、2009年度とっとり「知の財産」活用推進事業調査研究「セルフビルド&ゼロエミッションによる古民家の持続的修復」の助成を受けて発行されています。古民家を修復する際、手にとってもらって、すこしでも役立つことがあればいいなあ…と願っております。(どぅんびあ)
古民家修復ポケットハンディマニュアル修復チャート(目次) 0.調査・記録
1.構造・部材
―解体しない修理
2.屋根
―茅葺き屋根はあきらめましょう?
3.建具・開口部
―建具を直そう
4.壁
―左官のコツ
5.イロリ・カマド
―古民家に火をともせ
付録
・道具ア・ラ・カルト
・部材はやわかり図
・古民家キーワード集
参考文献
図書情報 書 名:2009年度とっとり「知の財産」活用推進事業調査研究
セルフビルド&ゼロエミッションによる古民家の持続的修復
古民家修復ポケットハンディマニュアル
発行者:鳥取環境大学浅川研究室
印刷所:富士印刷株式会社
発行日:2010年3月31日
総頁数:23ページ(全頁2色刷)
*ご希望の方には頒布いたしますので、ブログなどにご連絡ください。

編集を担当したどぅんびあです。

刊行祝賀会のワンショット。
- 2011/03/04(金) 01:42:52|
- 研究室|
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コメント:4
ASALABの刊行物のなかでは、きわだってユニークな作品が登場したと思っています。B6版というサイズ、そして全頁2色刷りがおもしろい。わたしは2色刷りの印刷物をこよなく愛しています。『月間みんぱく』という雑誌があり、若いころカラーだとばかり思っていたのですが、それがあるとき2色刷りだと教えられて仰天しました。カラーに比べて遜色ない、というよりも、カラー以上に品がある仕上がりに唸るほかありませんでした。時を経て、そのスタイルを学部4年生が実現してくれたことをとても嬉しく思っています。イラストもすべて自分で描き、編集も見事でした。時間はかかったけど、よい冊子になったのは間違いありません。ギター仲間のレバンテさんから、この冊子を欲しいというメールが入りました。さっそく送ってさしあげましょうね!
- 2011/03/05(土) 03:21:28 |
- URL |
- asax #90N4AH2A
- [ 編集]