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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

殿ダム

01殿ダム01


 3月9日。久しぶりに池田家墓所を訪問することになり、昼前に家をでた。集合時間まで一時間ばかりある。お腹が空いていた。蕎麦だ。蕎麦が食いたい。国府町の蕎麦屋と言えば「門や」ではないか。わたしはハンドルを切って、懐かしい神護への道をひた走った。途中で茅葺きの民家が左手にみえるはずだ。それが「門や」だ。しかし、それらしい建物をいつまでたっても視界にとらえられない。代わって、右手におそろしいほど深い渓谷を見下ろせる。正面には神護トンネル、拾石トンネルがあらわれ、それらを突き抜けて進むと、いきなり雪深くなった。通い慣れた神護への脇道すらどこだか分からないまま、見覚えのない集落まで車は進み、そこでUターンした。道は高速道路のようだった。高架にも似た橋の上で車を停め、渓谷を埋める広大な水面に気圧された。これが殿ダムか・・・ダムの壁の外側ではまだ工事が続いている。
 その景観におののいた。恐怖を感じた、と言ったほうがよいのかもしれない。自然破壊とは、こういう行為をいうのですね。目を覆いたくなる想いをこらえて、シャッターを切った。

01殿ダム02



 前夜、『社長 島耕作』の第8巻を読み終えたばかりだった。いま日本の企業は、勇気をもって中国から撤退すべきときを迎えている。半導体の時代はとうの昔に終わり、液晶の時代も終わった。みな東アジアの隣国たちにやられてしまったのだ。殿ダムは「多目的ダム」だといまは喧伝しているけれども、神護民家群の保存運動を始めた十年前、県も国府町も「三洋電機の液晶工場に大量の水を供給すること」が大きな目的だと強く主張していた。液晶の時代は終わり、島耕作の筋書きどおり、「五洋」は「初芝」に吸収された。茶屋の間諜によれば、この春、数百人レベルの異動があり、弥生町はますます鄙びていくだろうとのこと・・・
 なんのためのダムなのか。いくら税金をつぎこんで、だれにどれだけお金が落ちたのか、県と国は公開してほしい。目が眩むほどの税金を投入した見返りとして、一般県民にどれだけ恩恵があるのか、池上彰さんの解説のように、分かりやすく教えていただきたい。




  1. 2011/03/12(土) 00:00:48|
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