
2011年度の初仕事も出雲でした。
田和山で焼けた復元住居の再建工事が終わり、その竣工検査があったのです。
本来ならば、昨年末に全行程を終えているはずでしたが、ほかならぬ私がストップをかけてしまいましてね。越屋根に難がありました。いろんな問題を抱えていたのですが、ご覧のとおり綺麗に葺きあがりまして、喜んでいます。
越屋根はできるだけ小さくしなければなりません。土屋根の勾配と違うところもはっきり分かるようにしたいし、ケラバの転びも表現したい。茅は逆葺(さかぶき)にします。難しいんですよ。
田和山の竪穴住居は、わたしの代表作です。最新のアイデアがいちばん詰まっている復元住居なんです。
ごらんのように、田和山は雨。数日ぶりに山陰の空が湿りました。8日のことです。田和山でタクオと合流し、検査後、県の古代文化センターへ。今年度前期、青木遺跡(出雲市/8世紀)の復元模型設計の仕事がありまして、その打ち合わせを軽くしました。まずは、担当者に大学まで来て講演してもらおうと思っています。




午後、ぶらりと平田へ。木綿街道で醤油を仕入れたかったんです。鳥取の下宿には、すでに数種類の醤油を買いそろっているのですが、奈良にはないから、子どもたちにも、この濃厚な味を教えてやりたかったんです。
川縁に桜が咲いていました。「ようやく咲いた」と皆言われる。春雨の桜、はかなくていいじゃありませんか・・・
- 2011/04/15(金) 00:00:07|
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