上のCM、懐かしいでしょう。
ウッドベース、弾きたいなって思う夜がありませんか?
エレクトリック・ベースは1台もっているんですが、先の引っ越しの際、生活空間が狭くなり、半ば廃棄処分となって、いまは家内の実家の元勉強部屋においてあります。ウッドベースはフレットレスだから、すぐに弾けるわけではないでしょうが、調弦は同じらいしいから、きっとなんとかなるでしょう。
そうそう、新居はもちろん相変わらず狭いので、アレグレ・ファクトリーで買った12弦ギターは、いまだギターケースに入ったまま寝室の片隅においてあります。こんな状態で、ウッドベースを買い込んだら、大変だね。置くスペースがないし、ベースを弾くと低音の振動が床を伝わって近所迷惑になるしね・・・しかし、上の動画を注意深くみると、長助さんが弾いてるのは、ウッドベースもどきのエレベですね。これだと、ヘッドフォンをつければ、室内練習ができる(でも、スペースがないな・・・)。
そもそも、ジャズ界において、ギタリストが質・量ともに貧困な状態にあるのは、ベースがリードプレイもやっちゃうからじゃないのか、とわたしは思っています。極端な話、ジャズにギターは要らない。厳密にいうと、「歌伴をのぞいて」ギターなど必要ではない、とさえ言ってしまえるんではないでしょうか。ユーチューブで有名なギタリストの映像を漁るのですが、ここに貼りつけたいと思うものはきわめて少ない。ラッセル・マローンとかアンソニー・ウィルソンなんかが例外的な存在ではありますが、かれらもダイアナ・クラールというボーカルのバッキングをしているときが良いのであって、ボーカルなしのプレイだと魅力は半減します。
ギターは歌伴、あるいは伴奏の楽器なんだとつくづく思いますね。ボサノバでは歌が表にでるから、ギターの占める位置は高い。ロック、ブルース、フォーク(民謡)では言うに及ばすです。
一方、ベースはジャズに不可欠な楽器であり、たんなるリズム・セクションから、いつのまにか(たぶんスコット・ラファロあたりから)リード楽器として重要な位置を占めるようになり、きら星のような大スターを多数輩出しました。音量からみても、ホーンやピアノに対抗できるのは、ギターではなく、ベースであった、という言い方ができるかもしれません。
下はロン・カーターの「ソング・フォー・ユー」。カーペンターズのヒット曲をしっとり歌い上げています。
ジョー・パスを貼りつけておけば、無難ではあります。ご覧のように、技巧は圧倒的。あとは「歌心」の問題で、どれだけ聴く側のハートに染みこんでくるか、ということでしょう。
- 2011/04/18(月) 00:54:53|
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