摩尼寺奥の院所在遺跡の発掘調査概要 鳥取県埋蔵文化財センターが毎年刊行している『発掘調査カード』に、摩尼寺「奥の院」遺跡の概要を掲載することになり、カードを作成ました。これを少し編集して、以下に掲載しておきます。
1.遺跡番号 鳥取2-384
2.遺跡名 喜見山摩尼寺奥の院所在遺跡
3.種別 寺院跡
4.所在地 鳥取市覚寺624 喜見山摩尼寺
5.着手時期~終了時期 平成22年8月3日~11月30日
6.調査原因
科学研究費補助金基盤研究C「石窟寺院への憧憬-岩窟/絶壁型仏堂の類型
と源流に関する比較研究-」による学術調査
7.調査面積 228㎡
8.調査主体 鳥取環境大学 建築・環境デザイン学科 浅川研究室
9.調査概要
廃墟と化している摩尼寺奥の院の加工段(上下2段)と岩陰・岩窟の正面で4つのトレンチをあけて調査した。上側の加工段では、上層で8間以上×8間以上の礎石建物跡、下層では掘削された岩盤上のピットや掘立柱穴、井戸跡を検出した。岩陰の真下でも掘立柱穴を検出。出土遺物から上層の年代は室町時代後期以降、下層の年代は平安時代と推定している。
10.報告書名
報告書は平成24年度に刊行予定。概要報告等には以下のものがある。
①岡垣頼和「摩尼寺『奥の院』-発掘調査と復元研究」
鳥取環境大学大学院環境情報学研究科環境デザイン領域修士論文、2011
②岡垣頼和「摩尼寺『奥の院』-発掘調査と復元研究」
『鳥取環境大学・大学院建築・環境デザイン学科 環境デザイン領域
卒業・修了研究成果集』2011:p.52-55
③今城 愛「山岳信仰と文化的景観 -大山・隠岐・三徳山およびその関連資産
をめぐって」『鳥取環境大学・大学院建築・環境デザイン学科 環境デザイン
領域卒業・修了研究成果集』2011:p.48-51
④大森祥平「帝釈天のみあらか -岩陰仏堂に複合する懸造建築の復元」
『鳥取環境大学・大学院建築・環境デザイン学科 環境デザイン領域
卒業・修了研究成果集』2011:p.12
⑤LABLOG連載
摩尼寺「奥の院」発掘調査日誌(1)~(79)
パット・マルティーノも歌伴やるんだなぁ・・・ボーカルの良さを引き出しているかな?
- 2011/05/06(金) 00:00:49|
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