
4月28日(木)。プロジェクト研究3回めで、ついに里仁地区を訪問しました。
4限目に講義室に集合し、さとに田園クリニックに移動。さとに田園クリニックは鳥取市里仁地区にあり、市街化調整区域(市街化を抑制する区域)になっています。私は里仁地区にも田園クリニックにも行ったことはなかったので初めての見学になります。クリニック内の第一印象はとてもきれいで、病院とは思えない「癒し空間」になっていました。最初に、今回の依頼主であるOさんから里仁地区や市街化区域と市街化調整区域の違い、このクリニックについて説明を受け、その後、クリニック内を案内していただきました。清潔な診察室や沢山の医療機器のそろった手術室、最新のCTなどの部屋、鳥取で唯一の慢性腎不全患者の人工透析の病室。私の知らないことがここには多くあり、すべてが興味深かったですが、このクリニック内は患者さんを癒す演出がしてあると聞きました。壁の色は白く、太陽や間接照明の暖かい光と白い壁、そして高い天井がとても印象的でした。そして最も癒される空間だと思ったのは食堂の奥に設けてあるラウンジのような空間でした。高級ホテルや東南アジアのコテージを思わせるアジアンアンティークの数々。これにはとても驚きました。とても病院の一室だとは思えませんでした。患者さんの心のケアも建物内の空間で治療に貢献していると思いました。
余談ながら、「ここでシングル・モルトが飲みたいですね」と先生が真顔でおっしゃると、Oさんも「えぇ、いつでもお付き合いしますよ」と答えられました。

里仁地区にはいくつかの無住民家があるらしく、見学しました。そのうちの1軒はOさんの祖母の実家だそうで、解体移築の準備工事が進められていました。なんでも、天徳寺に移設されて、「客殿」になるようです。茶室もありました。移築・新装が終わると、檀家や信者が集まる素晴らしい施設に生まれ変わるでしょう。

さいごにOさんのご自宅を見学しました。今回のプロジェクトの目標はこの古民家を医食同源=薬膳料理のレストラン兼料理教室にリフォームすることです。庭の大きな昔ながらの家と言う感じでした。部屋数が多く段差も多かったです。ここの改装は私が考えるにきちんとしたバリアフリー化が重要です。特にお年寄りの需要が多くなりそうなので段差レスとは言えないかも知れないが段差を低くすることがバリアフリー化の一歩だと思いました。また、階段が急で手すりこそ付いているもののこうも急だと若い人でも少し怖いです。階段の改善も重要だと思います。そして依頼主さんがよく言われる「癒しの空間」にも気を遣っていかないといけないと思いました。古民家再生ということでOさんや工務店の人とも多く話しましたが、とても興味の湧く内容だと思いました。今回が実質上のスタートです。視察後、お座敷で円座になってミーティングした後、教授から課題を頂戴しました、GWあけの再開までに、
1.今回のプロジェクトに関係して自分が興味をもつ本1冊とOさんが提供してくだ
さった地域おこし関係の本1冊のあわせて2冊を読み、本の紹介と感想文を書く。
2.薬膳のために栽培する株を準備するか、漢方薬となる野草を調べてくる。
という課題です。次回(5月13日)からは、民家(建物)の実測と庭の測量を始めます。建物の実測は建築・デザイン学科のメンバーに任せるしかありませんが、庭については、植物の種類鑑定や漢方野草の調査など環境政策経営・環境マネジメント学科などの学生にも係わる問題があるので、みんなで取り組んでいこうということになりました。
今回の見学では、Oさんのむらおこしの熱意をとても感じる見学となりました。私達もできる限りの努力をし、里仁地区に貢献し、そして地元鳥取に貢献していきたいと思います。(情報システム学科2年 O.U)
- 2011/05/02(月) 00:00:14|
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