今年度から「サテンドール」シリーズと「穴裏飯屋(あなうらめしや)」シリーズの連載をはじめます。ゼミのメンバーが立ち寄った喫茶店や大衆食堂をレポートしていこう、という気儘な連載です。カフェやレストランではなく、喫茶店と大衆食堂を対象としているところに注目してください。昨年のきっかわ&竹蔵の研究の延長として、昭和の匂いをぷんぷん残した飲食店をめぐろうとしているわけです。だから、スタバやドトールやファミレスは対象外になります。ちなみに、「サテンドール」というシリーズ名にはいろんな意味をこめているのだけれども、今回はとりあえず上の演奏でも聴いておいてください。
鳥取の場合、喫茶店も大衆食堂も多くありません。正直なところ、流行っている店となると、さらに少ない。しかし、路地裏などの目立たぬ場所にありながら、根強い固定客をもつお店もあることはあるんです。市民の多くは、それを知らないだけでして、できるだけそういう店を発掘してネット上で広報しようという企画なんです。「地酒・酒蔵・酒場めぐり」(仮題)を含めてもいいな・・・ともかく、地方都市の活性化に貢献できればうれしい限りですね。
なお、旅にでて、県外でみつけたユニークなお店も紹介していきたいと思っています。県内外で働くゼミOBの投稿も大歓迎ですので、みんな協力してください。
カフェテラス ペースノート サテンめぐりの第1回は、鳥取市吉成の県道沿いにある「ペースノート」です。大覚寺の下宿から歩いて5分ぐらいのところ。わが夫婦が結婚前に2~3度通ったことのある想い出深いお店です。GWの初日、およそ30年ぶりに訪れました。フロアを担当されている女性は同年代でして、お話を伺うと、1980年の開店だそうです。そうだろうなぁ、ぼくらの結婚が82年だから、通っていたのは80年ころで間違いない。経営者は変わっていない、ということで、ご夫婦で「細々とやってきました」と言われる。30年ぶりに訪れたカフェで、同世代の夫婦が30年店を続けてきたんだ。
有機栽培コーヒーとケーキセットを注文しました。コーヒーはすべて380円、ケーキセットは660円です。コーヒーはドリップの手入れ。非常に美味しかったですよ。やっぱり、コーヒーメーカーとはちがう味がするよね。
カレーやチャーハンなどのご飯系メニューもいろいろありました。もちろん日替わりランチもあります。

店の外観は木材を使っていないけど、英国のハーフティンバーを意識したもの。内装は「昭和の終わりころ」って感じですね。昭和そのものではなくて、ややあか抜けています。音楽はスィング・ジャズがかかってました。有線放送かな、とも思ったんですが、レジの近くにパソコンがおいてありました。その日の雰囲気で、「フュージョンをかけることもある」そうです。マスターご本人は「演歌」を聴いていたいとおっしゃいましたが、趣味に走ると「若い世代が逃げちゃう」でしょうね。
良い雰囲気のお店だと思います。車も停めやすいし、ぜひ手入れのドリップ・コーヒーを味わってみてください。

連日、高田渡というわけにもいきませんので、本家本元の「コーヒ・ブルース」をお届けしましょう。
- 2011/05/04(水) 00:52:52|
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