GWになにをしてたのかというと、夜は「校正マシーン」です。朝までやって、昼すぎに目覚め、夕方にジョギングして夕飯をつくる。じつは、ガーデニングに熱中してまして、GW後半に3回も苗を買っては植える日々を繰り返したの。4月の中旬に第1段13株を買い込み、今年はすべて鉢植えにしたんです。
昨年、畑に植えてほぼ全滅状態だったので、今年こそは収穫を得たい。なぜ畑が駄目なのかというと、まず隣家との境にある細長い敷地の端で、陽当たりが極端にわるい。そして、雑草が異常に繁茂して、土に染みこんだ栄養分を奪い取ってしまうのです。
今年は、まずプランターをひっくり返して、雑草が繁茂する土を取り除き、堆肥の黒土と有機栽培土を鉢のなかでていねい混ぜて、苗を埋め込んでいきました。13株植えて、ひょうたん2株だけがすでに枯れてしまいましたが、他はすくすく育ち、連休中、はやくもパセリ、イタンリアンパセリ、ミントをの葉をつまんでは夕餉の卓を飾りましたよ。プランターの土は栄養たっぷり、陽光がさんさんと降り注ぐ庭のまんなかで栽培すればよく育つもんだ。気をよくした私は、庭中をみまわした。あちこちに鉢やプランターがごろごろ転がっている。雑草ばっかり埴えているんで、土さえ換えれば、まだ相当植えられると見込んで、30株以上苗を買いあさり、連夕ガーデニングしてほくそ笑んでいたんです。ガーデニングの一つの目標は、ハーブやプチトマトや唐辛子などの食材の収穫にあるのですが、いまひとつは蔓性植物で表の竹垣を覆うこと。いまのところ、ゴーヤ各種と朝顔にクレマチス(てっせん)を植えたところです。私の強欲はさらに拡張し、キウィの苗まで買っちまいました。ところが、ネットで調べたところ、「苗木の植え付け時期は11月中~下旬。1本の樹は成木になると40~50平方メートルの広さが必要です」と書いてある。なんてこった、時期はさておき、どこに植えるかで家庭争議がおこりましたが・・・昨日報告したように、母の日の記念樹となったのです。
母の日に早くもクレマチスが一輪咲いたんです。

もうひとつ栽培したいと思っていたのは、茴香(ういきょう)です。茴香は英名をフェンネルといい、地中海域起源のハーブですが、中国では早くから漢方薬であると同時に貴重な食材でもありました。日本に入ってきたのは平安時代だと言います。茴香の苗は、少なくとも(奈良の)近所では売ってなくて、ネット上で種子の購入も考えたんですが、1キロ売りで何千円もするし、種を入手したとて栽培できるかどうか怪しい。ところが、「茴香 鳥取」で検索したところ、なんと鳥取は茴香の産地としてよく知られていることが判明しました。たとえば、e-yakusou.comの「
植物名一覧(薬草/ハーブ/山菜/野草/樹木/高山植物)」には、以下のようにあります(抜粋)。
名:セリ科/属名:ウイキョウ属 和名:茴香(ういきょう)/学名:Foeniculum vulgare
本州・長野県、
鳥取県で栽培。夏涼しくて排水のいい砂質地で風通しがよく
日当たりに良い場所が栽培に適しています。
薬効・用い方 芳香性の健胃剤として食欲を促進させるとともに、胃腸疾患にも効き目が
あります。駆風剤としては、ガスがたまって腹がはり苦痛であるときにガス
を除く作用があります。胃痛、冷えによる腹痛、腎臓の弱いとき、腰痛にも
用い、また去淡剤としても用います。
料 理 スパイスとして料理には、ウイキョウを粉末にして魚肉のソースなどの風味
添えに用います。
なぜ私が茴香にこだわっているのか、というと、これまで中国で食べた餃子(もちろん水餃子)のなかで、茴香餃子がいちばん美味しかったから。とくに、北京時代の恩師だった楊先の奥様がつくってくださる茴香餃子は絶品でした。セリ科の植物らしい独特の匂いと淡い苦みがあり、いかにも薬膳という風味があって忘れられなかったんですが、一昨年の山西省巡礼の際、たしか太原の餃子店で食べることができましてね。学生たちも、この味には大変満足していました。
帰鳥後、まずは県の農業試験場にでも電話してみますかね。
ところで、中川イサトさんに「茴香」という名のインストルメンタルがあるのはご存じでしょうか。
前頁のいちばん上に貼り付けておきました。幻想的な曲ですね。それにしても、なぜ「茴香」という曲題にしたのかな?
中国中央電視台(CCTV)の料理番組で実演された「ウイキョウ団子」の作り方です。餃子はこんなに難しくないはず。餃子の場合、餡のミンチ肉を少し減らして、茴香を多めにしたほうが良いように思います。
- 2011/05/10(火) 00:00:18|
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