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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

「医食同源」の空間をめざして

09さとに民家01側面01


実測調査の続き
 5月13日(金)。木曜日のプロジェクト研究に引き続き実測をしました。
昼ごろに里仁のO邸に行きました。O邸に行くのは3回目になりますが、何度見ても綺麗な民家でついつい見入ってしまいます。こんな民家の実測を1回生のうちに体験できるなんて、考えてもみませんでした。このプロジェクト研究に配属され本当に良かったと、行くたびに感じています。今回の実測には、教授、院生のタクオさん、4回生のヒノッキーさん、3回生のNさん(男)・Nさん(女)、OBのアシガルさんとナオキさんが参加しました。
 教授と3回生の方たちは3限の授業があったので午後3時からの参加でした。昼ごろ向かった私たちは、さっそく実測を開始しました。自分は、ある座敷の展開図と家の屋根伏図をまかされました。自分の観察する力の無さや線の汚さなど、今の技量がよくわかりました。先輩方は、断面図・庭の配置図・展開図・立面図・平面図を描かれ、もちろん、どの図面も自分とは比べ物にならないほど綺麗でした。図面の描き方や線の引き方など、学べることがたくさんありました。このプロジェクト研究のうちに、吸収できるものをできる限りしたいと思います。

09さとに民家04調査風景01


平家蕎麦
 午後5時を回ると、Oさんがおそばをみんなにご馳走してくださいました。いま腎臓透析の患者さんのための給食センターでシェフをしているご夫婦は、少し前まで末広通りで居酒屋をやっておられ、教授もかつてしばし通われていたそうです。そのころの好物が「平家蕎麦」であることをOさんもご存じで、教授ののために久々シェフが腕をふるわれたのです。ごぼうと鶏肉の相性は抜群で、出汁がとてもおいしかったです。是非、また機会があったら食べてみたいです。食べ終わると、、今回の実測の成果を教授とOさんに見てもらいました。Oさんがすごく楽しそうに見ていたのがとても印象的でした。

09さとに民家10蕎麦01


09さとに民家10蕎麦02


民家とバリアフリー
 実測活動は来週も継続されます。この日を調書をとられた教授によると、「昭和5年より少し古いぐらいに建てられた。1Fはケヤキを多用したり丸桁を太くしたりと贅を尽くしているが、材は古いものと新しいものが混在している。2Fは背が高くて1Fとのバランスが悪く、部材は一様に新しい。茅葺き民家であった前身建物を解体して、一部の古材を再利用し、新しい材を使って2階や下屋を新装したのだろう」と推定されています。さらに「新しい建物自体は保存度がよく、庭と一体になったレストランに改造すれば、心地よい空間が確保できる」ともコメントされています。
 さて、O家の低塩は広くてとても綺麗です。この庭と座敷が一体となったレストランなら、必ず癒される心地よい空間になることと思います。そして、薬膳レストランは高齢者や身障者がお使いになるでしょうから、バリアフリー化は不可欠です。実測が終われば、計画に移行します。実測を続けながら改善点をみつけ、「医食同源」のテーマにふさわしいな空間を作りたいと考えています。(建築・環境デザイン学科1年 匠)

09さとに民家01正面01




遠い甲府からやってきた匠を大和から歓迎!
  1. 2011/05/18(水) 00:03:19|
  2. 建築|
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