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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

サテンドール(Ⅲ)

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フィーユ

 先日ご紹介した通称「おならカフェ」ガイドブックの正式書名は『なら Cafeの本』と言います。ざっと眺めてみると、平城ニュータウン近くにある店はほとんどなく・・・あっ、あった、あった・・・神功2丁目7-13のTea's room FEUILLE(フィーユ)。平城西中北側の小路に面して、ビルの1階を木造風に改装したお店でした。『なら Cafeの本』の紹介文は奇妙でしてね。

    カフェでも喫茶店でも紅茶専門店でもない。そんな
    コンセプトの店内では、気軽に本物の紅茶を楽しめる。
    厳選したスリランカ・ティーをメインに茶葉は20種近く。
    紅茶にとどまらず、手作りケーキからクッキーやパン、
    雑貨まで店内は魅力がいっぱいで(後略)

 最初の2行がおかしいよね。「紅茶専門店でもない」のに「本物の紅茶を楽しめる」って、どういうことですか。実際に訪れた感想を申し上げると、茶葉を売り紅茶を飲ませる店。「紅茶専門店」そのものではないですか。説明文の全体から読み取れるように、イメージは「ダウラ」に近いんですが、違いはこれから申し上げます。
 紅茶はキームンとヌワラエリアを注文しました。ケーキはシフォンとキャラメル・バナナ・ケーキ。英国らしい茶器がずらりと並び、ケーキは美味しかったし、紅茶もよい味がしていました。ただし、「ヌワラエリアにミルクはいれないようにしてください。ストレートの美味しいお茶ですから」のひと言がなかった。ダウラの場合、ストレートで飲むべき紅茶には絶対ミルクをつけません。フィーユではミルクがついてきた。もしわたしが上のように忠告しなかったら、家内は2杯めのヌワラエリアにミルクを注いでいたでしょう。家内はもちろんラストドロップまでストレートで通して、満足していました。
 お店を始めたのはちょうど10年前。喫茶店のイメージはありません。インテリアは木質にこだわっいて、板壁に可愛らしい少女趣味?のグッズが点々と飾られている。

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 さて、音楽です。最初は緩いジャズギターが流れてました。グラント・グリーンが洗練されたようなギター。そのアルバムが終わると、こんどは女性歌手のカバー集に変わった。「雨をみたかい」「風に吹かれて」「見上げてごらん夜の星を」「スカボロー・フェア」「ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ」など70~80年代の名曲ばかりで、とても懐かしく、思わずCDにあわせて小声で口ずさんでしまいました。サテンドール(マダム)に訊ねたところ、「ぬーさんという方です」とのお答え。さっそくメモし、メールで送信。選曲の傾向はアコースフィアに近いと言えるかもしれません。ただ・・・歌唱力というか、表現力はいまひとつだな、というのがそのときの感想です。

 帰宅して調べたんですが、時間がかかった。「ぬーさん」というプロ・ミュージシャンはいない。まずヒットしたのは、NUUという愛称の女性シンガー&ソングライターでした。この人だろうと思って、音源を探すのですが、70~80年代のカバー集などだしていない。むしろオリジナル曲で頑張っている方です。検索を繰り返した結果、上のカバー集はnoonさんという女性歌手の『ホームカミング』というアルバムであることが、なんとかかんとか分かりました。驚いたことに、この女性歌手は「ジャズシンガー」としていろんなサイトに紹介されています。にわかには納得できないな。べつにジャズシンガーが偉いわけじゃないですよ。演歌歌手だって、フォーク歌手だって凄い人はいっぱいる。noonさんの唄を貶めたいわけじゃないけど、ユーチューブの音源をいくら漁っても、ジャズと呼べるものではないようにわたしは感じた。それを実証するために、noonさんが唱うスタンダードとアメリカのジャズ歌手の唱う同じスタンダードを、ここに貼りつけて比較してみせようかとも思ったんですが・・・そういう意地悪なことはやめときましょう。

 ダウラとのもう一つの違いは茶葉が買えることですね。キームンを買いました。世界的に有名な中国産の紅茶です。以後、毎日、家であることをして楽しんでいるのですが、その件はいずれまた。

12フィーユ04






「サテンドール」というシリーズには「サテンドール」があうに決まってるよね。
  1. 2011/05/19(木) 00:00:52|
  2. 食文化|
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