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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

父母の一日大学(Ⅱ)

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 午後2時半からの「個人別懇談会」は1階の小教室が会場で、問題なく出席できました。先生は、とても優しい方でした。成績表をみると、あまり良くないので「就職活動には不利に働くでしょうね」と発言すると、「いやいや、就職が決まっても単位が足りない学生は毎年いますが、ご子息は卒業できる単位がそろっておりますので大丈夫」と励まされました。ちなみに、卒業研究は今年度までが選択科目で、来年度から必修科目に変わるとのこと。先生は4年ゼミ生を15名抱えられていて、年に4回卒論準備の発表をしてもらうのだと言われる。息子はすでに1回発表していて、そのレジメまでみせていただきました。(A4)1ページだけの資料。「これで45分しゃべったんですか」と思わず訊いてしまいました。「今はこれでいいんですよ」と先生は諭される。わたしなら学生を叱咤しているでしょうね。卒論ゼミの発表で(A4)1ページなんてねぇ・・・我が「かんだい」では1年次からパワーポイントの訓練をしているから、卒論ゼミなんて、結構なパワポ作ってこないと下級生にバカにされかねません。しかし、千里「かんだい」ではパワポもエクセルもワードも、大学は指導していないようです。娘が通ったDS社大学でもそうでした。パソコンができないから、と言って、娘はダブルスクールを希望しましてね。わが「かんだい」はスキルにうるさい。卒業研究も必修科目で厳しい。千里では卒論の公聴会すらない模様。こんなんで、大学をでたことになるのかな、とも思いました、正直なところ。

 日本の大学は卒業しやすい。入ってしまえば、だれでも卒業できる。アメリカみたいにならないものか、といつも思ってます。入るに易し、出るに難し。そうなれば、いくら学生が多くとも、マイケル・サンデル教授の授業のように、学生はみな必死で聴講するでしょう。私語なんかしたら、他の学生が注意するぐらいになってもらいたい。
 息子によれば、授業も大変だとのこと。ほとんどが何百人もの学生が受講する大講義室での授業で、私語がおさまることはないそうです。怒る先生もいれば、無視する先生もいる。開学当初、そういう経験をしましたよ。わたし個人の感想を述べておきますと、150人までなら静粛な講義にする自信があります。300人を超えると、制御が効かない。あんな講義は二度とやりたくないな・・・今は学生が減って、閑かな講義ができる。いろいろ不満はありますが、この点に関しては幸せなのかもしれません。
 そうそう、たかじんの番組などでお馴染みの黒眼鏡教授をみました。半島問題に詳しいかたです。やはり学生には人気があって、「受講者は抽選で決まる」そうです。うちの息子は受講したことないらしい。

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 今回「かんだい」を訪れたのは、じつは患者の母校でもあるからです。患者は病気のため、息子の入学式に出席できなかった。だから、卒業前の父兄懇談会にこだわったのでしょう。「個人別懇談会」終了後、彼女は自分の学んだB学部の校舎をみたいと言うので、のんびり歩いていきました。キャンパスは大変わりしていて、「ここも違う、あそこも違う」の連呼。B学部の建物はほぼそのままで、もちろん記念撮影しました。この夏、32年ぶりの訪問を「暑中見舞い」で同級生に送るんだそうです。もちろん、その葉書の作成はわたしの仕事になるでしょうね。

 翌16日、深夜に帰宅した息子はめずらしくしく興奮して、早口で語りかけてきました。「M社から電話があった」と言うのです。誕生日の翌日、ついに内々定通知があったということです。

  「おまえ、いったい何社まわったの?」

  「それはまぁ・・・30社以上やなぁ」

 通知表をみる限り、4年間の成績は我らがエアポート君や部長さんの足下にも及びません。しかし、かれは凄まじい就職活動をしていたのです。いや、これがKKDR学生の平均的就職活動なのでしょう。だとしても、素直に祝福し、慰労してやりたい。

 サッカーにも、音楽にも、建築にも、まったく無縁な息子でした。その息子が奇遇にも、大手住宅建築産業の営業部門で働くことになりそうです。大震災の影響で、東日本の勤務になる可能性が高いでしょう。母親のことは心配せず、日本の復興に尽力してほしい。(完)

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  1. 2011/05/21(土) 00:00:34|
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