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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

医食同源の空間をめざして(Ⅴ)

復原的改修 vs 現状維持的改修

 23日(木)のプロジェクト研究1&3に引き続き24日(金)も、民家・庭園班は改修計画の具体案の作成にとりかかりました。かなり出遅れたスタートなって、自分で自分を追い込んでしまい、これからはきつい日程となりそうです。前回の古民家改修班のレポートでも書いたように、施主さんの構想はとてもしっかりとできあがっています。それを超えるアイデアを呈示しなければいけません。
 改修計画は、OBや先輩方との協働で進めますが、以下の二班に分かれました。

  復原的改修班:   匠・トマト・アシガル
  現状維持的改修班: Oさん(2年生)・白帯・ヒノッキー

 自分が中心となる復原的改修班の方針は「土間や板間を復原的に再生することによって、古民家の良さを今以上に引き出し、さらに復原した空間を利用してバリアフリーのスロープを設けること」です。まず、いまは玄関や台所が置かれている部分をひろい土間に復原し、スロープをめぐらせ、身障者と健常者の動線を併存させるように工夫しなければなりません。このように考えているのですが、思った以上に、スロープの長さと幅員に苦しめられています。内部にスロープを取り込むと土間のほとんどがスロープになってしまいますし、外に設けると、雨風にあたるので、車椅子や杖歩行の方はスロープを使いにくくなるでしょう。でも、このスロープさえおさまれば改修案はまとまると思っています。現状維持的改修班もこのスロープの問題にはとても苦労していました。


 さて、人の動線の問題です。健常者(食堂・料理教室利用客)の動線、車椅子等の補助を必要とする方々の動線、2階の宿泊室を利用する人たちの動線、に分けられると思います。健常者の方と車椅子を利用する人たちで開口部の寸法は変わりますし、2階の利用者と1階の利用者は建物を使う目的が違うので、当たり前のことですが、できる限り動線は交わらないようにしなければなりません。
 計画をスタートさせて感じたことですが、この建物はファジーなスペースが意外と多いです。今でもあまり使われていないところ、使っていないところがあるそうです。こういったスペースの有効活用もとても大切なことです。

 改修計画の経験も古民家の知識もあまりない自分ですが、OBの方や先輩方のサポートとともに、研究室にある参考資料を漁って知恵を引き出し、必ず施主さんを驚かす計画にしようと思います。(建築・環境デザイン学科1年、匠)






  1. 2011/07/02(土) 00:00:23|
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