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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

2011ヴェルトマイスターシャフト(Ⅱ)

 鄙びた薄灯りの盛り場を自転車でうろついていると、自分が野良猫のように思えてくる。灯りのついているどの家にもぐりこんだら優しくしてもらえるのか、餌をもらえるのか。おどおどびくびく、門前でニャアと鳴く。扉があいて、キョキョロと中の様子をうかがうと、福々しい顔をした母親と娘さんがいて、向日葵の種をくれた。味はまぁまぁだ。
 とりあえず小腹満ちたので、暗い街にでる。空気の抜けた自転車の足取りは重く、とぼとぼとねぐらに向かうだけ。

4-0の意味

 ねぐらに帰ってテレビを点けると、フランス対カナダの試合をしていた。フランスはシャンパンのように洗練されたチームだ。ジダンとデシャンが率いていたころの男子代表をほうふつとさせるオーラを発している。組織全体が躍動的で、「個」も力強く、スキルフルで、麗しい。シャラポアのテニスをみているようなときめきを覚えると同時に、あまりの強さに舌を巻いた。
 カナダに対して4-0の圧勝。しかも、後半3点を立て続けにとっての勝利だ。同じグループAのドイツ(開催国)とフランスを比較して、少なくともわたしはフランスを応援したいと思ったし、現実にこのグループを1位通過する可能性が高いのはフランスだろう。ドイツはフランスを倒さなければ1位になれないが、フランスは引き分けで1位を確保できる。
 日本はグループBを勝ち上がったとしても、ドイツかフランスのどちらかと対戦することになるわけだから、非常に厳しい戦いを強いられることになった。初戦の戦いをみる限り、グループBを突破できる保証もないだろう・・・という不安を抱きながら、翌日、日本対メキシコの試合をみたわけだが、日本は強かった。厳密にいうならば、「前半の日本」は、ほんとうにバルサのようなサッカーをして強かった。前半で3-0、後半にだめ押しして4-0の完勝。この調子でいけば、日本はイングランドをもおさえて1位通過するであろう。
 ここで悩みは深くなった。1位通過の場合、開催国ドイツとはあたらずに済むと予想していたのだが、フランスの台頭によって、日本はベスト4をかけてドイツと戦う可能性がでてきたのである。かりに、予選でドイツがフランスに勝ちきったしたとしても、日本は、あの強くて麗しいフランスと相まみえることになる。
 カナダを4-0で倒したフランスと、メキシコを4-0で倒した日本とでは、どちらが優位にあるのか。力はほぼ互角であろうが、日本は前半3点、フランスは後半3点というデータを冷静に読みとるならば、後半の体力はフランスに分がある。後半の日本は、システムを3-5-2に変えたメキシコに対してチャンスをなかなかつくれず、また体力の消耗によって前半のようなパスワークが消え失せた。当然のことながら、フランスもドイツも、前半は守備意識を高くして失点を少なくし、後半に勝負をしかけてくるだろう。


 まずは、イングランド戦だ。どういう戦略で、グループリーグの最終戦に臨むつもりであろうか。わたしなら、選手を入れ替える。若手中心のメンバーでイングランドと戦い、レギュラー陣は休ませるのだ。これで、若手のモチベーションは高まるし、ベテランの疲労は回復する。まちがってイングランドに敗れ2位通過になったとしても、そのおかげで開催国ドイツとの戦いを避けられるかもしれない。一方、フランスは、日本よりイングランドが与しやすいという考えから、1位通過にこだわるかもしれない。くりかえすまでもなく、ドイツと引き分ければ、フランスは1位通過できるのだ。

 フランスの底力を見せつけられた後、今回の決勝はフランス対ドイツの再戦になるのではないか、という予感がした。日本は、この2強の壁を乗りこえられるだろうか。





↑これは昨年のU20W杯@ドイツです(今回のではありません)。
  1. 2011/07/03(日) 01:43:53|
  2. サッカー|
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