
これはインコです。
ゴーヤがたくさん実っています。ただ、鉢植えですから、水分も栄養分も十分ではない。黄色い花が咲いて、さて実になろうとしているコッチュ(別名*ンコ)もどきの状態がそのまま黄色く熟して枯れてしまう場合が少なくありません。やっと大きくなってきたと思ったら、まだまだ成長過程であるにも拘わらず、部分的に黄に変色してしまう場合もある。インコになるわけです。
ゴーヤだけじゃなく、キウリもトマトもナスビもみんなそうなんですが、スーパーに出回っているほど大きくなるのを期待しちゃいけませんね。市場の半分程度の大きさになったら収穫します。そうしてやんないと、ほかの実に栄養分がまわらない。上のインコは小さすぎますが、これ以上蔓につけていても腐るだけだから取りました。みんなこんなに小さいわけじゃありません。
市販のゴーヤの半分の大きさでちょうどいいんです。オムレツにしても、天麩羅にしても、炒め物にしても、それで適量。市販のゴーヤは大きすぎて、正直、もてあましてしまいます。
ゴーヤは以前と比べ、苦みが薄れましたね。ある農学系の教授が「そんな美味しいもんじゃない」と言ってましたが、そんなこたぁありませんよ。腕次第で、かなり美味しいゴーヤ料理ができる。少なくとも日本で食べるゴーヤは、良質の栽培植物=野菜です。
かつて華南各地で調査をくりかえしていたころ、福建と雲南でよくゴーヤを食べました。あちらでは、クーグァ(苦瓜)と言います。文字通り、苦かった。野生種ではないか、と思いたくなるほど乱暴な苦みがありました。田舎の飯屋で苦い苦瓜の炒め物を頼むと、尋常でない量がでてくる。まるで修行のようにして、その苦い苦瓜の炒め物を調査メンバーで譲りあいながら平らげたものです。
みんな、懐かしい想い出だ。
- 2011/08/15(月) 00:03:38|
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