ボーリングのための下見 摩尼寺「奥の院」遺跡に係わる調査研究が再始動しました。
ボーリング調査のための下見のため「奥の院」遺跡を8ヶ月ぶりに訪れました。先生が待ち合わせ時間に遅れたため、タクヲさんと二人、門脇喫茶で珈琲をいただいていたのですが、作冬の大雪のため奥の院にあがる山道に倒木があるとの情報を得ていました。果たして、山道を進んでいくと、久松山に向かう遊歩道に枝分かれするY字路の直前の数多くの杉の樹が倒れ、道を完全に塞いでいます(↑)。この倒木をなんとかしないことには、ボーリングの機材を運び込むこともできず、調査どころではありません。森林は寺が某森林組合に移管しているとのことでして、私たちが勝手に手を出してはいけないそうです。久松山との遊歩道もY字路までであり、倒木のある部分については県庁も手がつけられないとのこと、知恵を絞らなければなりませんね。

登山では、先生が息を切らしておられました。一年前は、飛び跳ねるようにして山登りされていたのに、今回はとくに最後の「うねり坂」が堪えた模様です。夏風邪の影響かもしれませんね。
「奥の院」遺跡の加工段(平坦地)は雑草が生い茂っているかと思いきや、あまり生えていません。「井戸神の息抜き」もごらんのとおり健在です(↑)。埋め戻し土が肥沃ではないないのでしょうね。草刈せずとも作業がおこなえそうです。ボーリングを行うポイントを決めて杭を打ちました。以下のとおり、Ⅰ区(下の加工段)1ヶ所、Ⅱ区2ヶ所所の計4ヶ所です。
測点①: Ⅰ区北側ふくらみ部分にみる礎石の西1mの地点
測点②: Ⅱ区東西畦北面が西壁接する点より西に1mの斜面上の地点
測点③: Ⅱ区南北畦西面が南壁に接する点から西に3m、南に1.5mの地点
測点④: Ⅱ区南北畦西面が北壁に接する点から北に2mの地点

↑測点②(左)と測点④(右) ↓測点④(左)と測点③(右)


帰りは岩陰・岩窟仏堂を経由して摩尼山頂まで上がり、摩尼寺境内に抜けるルートで下山しました。去年発掘調査に加わり何度も「奥の院」遺跡には通ったのですが、私は山頂まで上がることがなく、今回初めて山頂からの景色を見ることができました。今日は曇り空だったので、天気が良ければ、もっといい眺めだったと思います。登りのルートに比べ下山の道は長く、風景写真を撮りながら歩いていた先生とタクヲさんは体力不足で疲れはて、「膝が嗤っとる・・・」などと文句ばかり言っとりました。前日に降った雨のせいで足もとが悪く、3人とも足を滑らせながらの下山でした。無事摩尼寺の境内まで辿り着き、本堂に参拝し、今年もまた寄進を済ませました。(ナオキ)
ひょっとして、スパイダースがジャニーズの源流??
- 2011/08/23(火) 01:08:42|
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