秘密の花園 ルアンプラバンを中心とするラオスの歴史については大略を理解できたし、視察すべきものは視察した。英文の専門書もすでに数冊仕入れている。しかし、原稿を書く時間がない。明朝は5時起床で、托鉢に参加し、朝市を見学することになっている。
というわけで、またたわいもないことを書き留めるにとどめよう。
ともかく猫の多い街で、あちこちのレストランや売店で猫をみる。上は、バイクの上で昼寝していた猫だ。人が何人近づこうが動じない。外観上は、内田百のノラを思わせる(テレビの影響かもしれない)。内田百の文庫本『ノラや』をもってきていて、読み始めたのだが、可笑しな本だ。芸術院会員を辞退した頑固じいさんが、猫で泣いているのである。不眠症で倒れそうなのだ。大人のことを「一人前」と謂うのに対して、猫の成長したのは「一匹前」と表現している。帰りの飛行機で続きを読みのが楽しみだ。
夕方、ガイドさんの友だち(別のツアーのドライバー)に連れられて、山羊の焼き肉屋に行った。山羊は、2007年のベトナム以来である。ベトナムより味が良いと思った。ラオ・ビールによくあう。付け合わせの野菜に、若いドクダミの葉が混じっていた。十分いける。山羊肉と中和して美味しい。そこでも猫にであった(↓)。
食後、ラーメン(ベトナムのフォーではなく、中国の黄色い麺)の店に行って、食後に外に出ると、対面のショップにギターが2台展示してある。足を踏み入れて、ごらんのとおり(「続き」参照)、弾いてみた。写真のギターはベトナム製で、もう1台はYAMAHAの文字がヘッドに記してあったが、ガイドさんによると、「ラオスにある商品はみんな贋物」だそうである。ミランやリバプールやバルサのユニフォームも並んでいる。製造元は、いわずとしれた北隣の大国でございます。


さて、何を弾いたのか、というと、松田聖子の「秘密の花園」です。作詞・松本隆、作曲ユーミン。よくできています。楽譜を取り寄せず、自分でコード進行を解析したんだけど、脱帽ですね。はじめはフォーク調なんだけど、途中からボサノバに変わるんだな。前にも書いたはずですが、ユーミンとかニール・ヤングの曲は、コードの構成音から外れた音をメロディに使うので、コードとメロディで不協和音ができあがるの。たとえば、ルート音とメロディが7度の関係にあって、つまりメイジャー7thかマイナー7thの関係ができあがっている。「秘密の花園」はその典型ですね。サビでシンコペーションが強くなって、やや複雑なコード進行になるけれども、ベースラインが規則正しく動いて、ここはリズム感のよい人でないと弾けないでしょうね。
女性ボーカルさえ調達できれば、ナイロン弦のギター1本のバックで素晴らしい作品になるだろうなぁ。夢のまた夢、ではありますが・・・
じつは2度目の登場。わたしは松田聖子のファンではありませんよ・・・ただ、この曲がおもしろい、と謂いたいだけです。
- 2011/08/30(火) 00:14:42|
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