日本 1-0 オーストラリア 残り少ない人生の貴重な時間を費やして視るほど価値のあるゲームではなかった。
視るに値しない試合に堕した最大の要因は、オーストラリアのコンディションである。まともに動けたのは、最初の10分だけ。昨年のアジア・チャンピオンは、五輪の戦いからあっさり姿を消してしまった。
ナデシコも決して良い出来とは言えなかった。細かいことをあげつらうのは控えよう。ただ一つ言っておきたいのは、丸山の扱いである。マスコミ露出の質が良くなかったことを佐々木監督は快く思っていないのかもしれない。しかし、監督は全員で予選に臨むと宣言したではないか。にもかかわらず、丸山を意図的に疎外してきた感なきにしもあらずで、ようやく登場したと思ったら、残りの15分でボールキープをさせるだけ。丸山は、すでに結構腐っていると聞き及んでいるが、今夜も辛い夜を過ごしているかもしれない。
それにしても、永里姉だ。姉さんをあれだけ重用するのはなぜなのだろう。エースとして位置づけているのなら、初戦(タイ戦)は温存すべきであり、丸山を先発させればよかった。丸山はタイで出番なし、韓国でも出番なし、豪戦の15分でキープ係である。
姉と安藤には、得点の匂いがしない。二人とも悪い選手だとは思わないが、視野が狭いし、トラップが上手くない。姉はガタイが強く、安藤は運動量がある。だから使われているのだろう。
岩渕がいない今大会、ドリブルで崩せる選手は丸山しかいない。勘違いしてもらっては困るのではっきり書いておくと、わたしは丸山がタイプ(好み)だから使え、というような発想でもの申しているのではない。ただ、ドイツ戦延長の映像が頭に焼き付いているのである。スタミナがなく運動量が少ないところに難点があるとはいえ、30分程度なら十分ジョーカーとして使える。ドイツのディフェンスを切り裂いて、角度のないところから難しいシュートを決めた選手なのである。高瀬をほぼ1ゲーム使って、丸山を使わない理由が分からない。なんでなんだろう?
3戦を視て思う。これが「泥臭いサッカー」なのか。泥臭いのは川澄ぐらいで、全体としてみれば「ミスの多い、退屈なサッカー」としか言いようがない。
北朝鮮には負けるのではないか。負ければ、目が覚めるだろう。ホームの中国と、五輪出場権をかけて死闘を演じてほしい。そんなゲームをしないと、視聴者は離れていく。
これまでのようなサッカーをしていて、なでしこリーグを視ようなんて誰も思わん。
嗚呼、つまらない。

↑ルアンプラバンの托鉢(たくはつ)。托鉢をラオ語で「タクバッ」という。サンスクリット語源であることがよく分かる。
- 2011/09/05(月) 23:52:21|
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