日本 1-1 ウズベキスタン (A) 阿部を先発させると聞いて、悪くないアイデアだと思った。当然のことながら、ダブルボランチの底におくアンカーとしての起用だろう。南亜W杯仕様の4-1-4-1をアウェーで採用するのは、いかにもイタリア人らしい用心深さだと感心すらした。まずはしっかり守備ブロックをつくってゲームをコントロールするのは良い戦術である(とわたしは考えている)。
ところが、キックオフしてみれば、長谷部がトップ下で、遠藤がアンカー気味のボランチ、阿部はやや前よりのボランチであった。ひとつに遠藤の内転筋異常が影響していたのかもしれない。左サイドからのCKやFKを駒野に任せるぐらいだから、症状はよくないのだろう。いまひとつの問題は、ザッケローニが香川をトップ下に置くことを躊躇している、という事実である。香川は不調だ。点に絡む決定的な仕事ができていない。それを知っていて、トップ下に最もふさわしい選手は長谷部だと判断したのだろう。しかし、これが機能しなかった。前半の長谷部の位置は高すぎる。一方、阿部は中途半端なスペースをうろうろするだけで、敵の中盤を捉え切れていなかった。
価値あるドローだと思う。
アウェーの厳しい洗礼のなか、あのコンディションでウズベキスタンに勝つのは非常に難しい。ウズベキスタンは良いチームだ。ルーズボールをよく拾うし、いったんボールを渡すとなかなか奪えない。サイド攻撃に威力があり、中盤からの飛び出しも頻繁に仕掛けてくる。
本田と長友がいない数ヶ月は辛抱の時間を過ごすしかない。今夜のサッカーは疲れたが、どきどきできて、楽しかった。
お疲れさま!

↑ルアンプラバンの民族舞踊
- 2011/09/06(火) 23:59:59|
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