
青木遺跡神社建築復原設計も大詰めが近くなり、土曜日の夕方、大学へ。アシガル君とヒノッキーの指導をした後、まる1週間手をつけていないミャンマーの連載を再開しようとしたのだが、1週間ばかり「けんびき」症状に悩まされていて、教員室のミニベッドで横になると、そのまま眠りに落ち、気がつけば深夜になっていた。5時間ばかり睡眠をとったおかげで、いくぶん肩が軽くなっている。
昼に蕎麦をたぐっただけで、お腹がすいていたので、久しぶりにココスに行って、竹蔵が好きだった包み焼きハンバーグを食べた。じつは食欲もずっとなかったのだが、今夜はおいしくいただけた。
アマゾンで注文していたミャンマー関係の文献が少しずつ届いている。もう少し待てば、結構な量になる。それまで待とう。ラオスとちがって、ミャンマーは王朝の歴史-文明の歴史と言い換えてもいい-が深いので、歴史の大枠を理解するにも時間を要する。本格的な連載の再開はそれからでもよいだろう。
タナカ 今夜はサービスショット掲載をかねて、「タナカ」について簡単に話しておこう。
上下の写真は、バガン2日のレストランでのディナーショー。民族舞踊を少女と女形が踊っているシーンだが、少女たちの頬に注目していただきたい。白い粉を無造作に塗っている。これはタナカという木をすり下ろした粉だ。タナカは白檀の一種で匂いもよく、皮膚を日射から守る効力がある。生薬なので、肌を痛めることもない。こういう舞踊家たちが専門に使う化粧品というわけではなく、ミャンマーの女性にあまねく使用されている。

上下はニャウンウー・マーケット。市場でモノを売る女性はみなタナカを塗っている。上がタナカの原木、下はそれを石臼で研いだ状態。クリーム状になったタナカを頬に塗りつけるのだ。
あまりに素朴な白粉ではあるけれども・・・(たぶん)他の化粧品と同様、セックス・アピールの一つにもになっているのだろう。


↑ポアソ村のスーチーさん(バガン郊外)
- 2011/09/25(日) 05:07:43|
- 文化史・民族学|
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