ハンド・オーガー・ボーリング調査の完了 摩尼寺「奥の院」遺跡のハンド・オーガー・ボーリング調査は11月7日で終了しました。
以下、今回のボーリング調査の過程を振り返っておきます。
9月1日
測量業者W社を案内し、現場を視察。後日、W社の3名と研究室側3名で協議するも、W社はハンド・オーガー・ボーリングの難航を示唆し、業者委託を断念。その後、複数の考古学者の意見を聞き、測量業者A社からハンドオーガー、ハサミスコ等の器材を借り受け、研究室独自でボーリング調査に挑戦することになった。
10月7日
Ⅱ区トレンチの縄張り、土嚢あげ(ナオキ担当)。
10月16日
Ⅰ区トレンチの縄張り、土嚢あげ(ナオキ、匠)
10月20~21日
ハンドオーガー調査を実施(「摩尼寺「奥の院」遺跡の環境考古学的研究(
Ⅲ)(
Ⅳ)」参照)。Ⅱ区は地表面か320センチ、Ⅰ区は220センチの掘り下げに成功。地山らしき地層・岩盤を確認。

↑門脇茶屋喫茶部の猫。左の黒猫がはな、右がブチ。

11月7日
教授、ナオキ、白帯、トマトが午後1時に門脇茶屋喫茶部に集合。猫2匹の写真撮影(前頁下)。その後、遺跡へ。教授は前夜、東京からのお客様たちと深酒されたらしく、登山が辛そうでしたが、それでも白帯くんやトマトさんよりは断然速く歩かれました。アルコールがだいぶ体外にでたようです。
「奥の院」遺跡到着後、Ⅰ区・Ⅱ区トレンチのレベル測量をまずおこないました。ボーリング・ピット以外の数ヶ所(地表面含む)のレベルを再確認するためです。その後、まずⅡ区を埋めもどし、コーヒー・ブレイク。山上で飲むコーヒーは、ほんと美味しいですね・・・教授はその後、最後の「雉打ち」のため竹林に消えました。この日は巻紙ではなく、手紙でしたが、ここで、懐かしの一句を。
雉打つに 巻紙落ちて 奥の院
続いて、Ⅰ区トレンチの埋め戻しに。作業分担は、まずナオキがトレンチの底に土嚢を詰め、先生はスコップで土をテミに移し、それを白帯とナオキがトレンチに流し込み、トマトが土を踏み固めるという流れです。最後は、残った荷物を4人で分担して持ち山を下り、ハンドオーガー調査は晴れて終了しました。(ナオキ)
- 2011/11/09(水) 12:52:15|
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