
11月19~20日、先生や先輩が中国の新疆ウイグル自治区へ視察に行っている間の土日ですが、私たちは平田の調査へ出かけてきました。メンバーは3年の私、白帯くんが主体となって、修士課程のアシガルさん、1年の匠くん、そして引率で新任のスギボー先生に同行していただきました。
今回は、道路拡張に伴い撤去される予定の町家(灘町・中町・寺町2ヶ所)の基礎調査です。撤去町家データベースをつくることを目的としていて、住民の方々へのヒアリング、建物の間口・奥行と、正面からの写真撮影を2日間にわたり行ないました。私と白帯くんは今回リーダーということで緊張していましたが、いきなり慌てることになりました。木綿街道振興会から事前にいただいていた撤去予定町家の資料は準備していたものの、実測に用いる拡大コピー資料を作っていなかったのです。これは現地で用意しました。そのため現地での時間を浪費してしまいました。
お昼すぎにやっと調査開始。調査の役割分担は、白帯くんがヒアリング、並行して私とアシガルさんが実測、匠くんとスギボー先生が写真撮影です。撮影チームは早めに終わったので、私は白帯くんとともにヒアリングをし、のこりのメンバーで実測。実測では、とくに奥行をはかるのが大変でした。木綿街道の町家は、妻側が道路に面して連なっているので、建物と建物の間に隙間があるものの、それはそれは狭いところがありました。細身のアシガルさんや白帯くんでも通りにくく、断念したところもあります。ヒアリングは、建築年代と改修や改築について、撤去後の意向を伺いました。あくまで、撤去後の住まいをどうしようと考えているかを聞くのが目的でしたが、白帯くんは最初かん違いをしていて、撤去後、移築するという計画があるんですがどう思いますか、というようなことを聴いてしまった、と1日目の反省をしていました。その後は気を付けて、2人でヒアリングしました。

休日ということもあり、留守にしている方も多かったですが、ヒアリングに応じてくださった方々は「撤去されて無くなってしまう町家のデータを残しておきたい」という私たちの気持ちに感謝される方も多く、協力してくださいました。その建物というより、町が無くなってしまうことが残念で、建物が撤去されたあとは後ろの方に残った土地で暮らすつもりだとおっしゃる方が多かったです。
まずは撮影した写真、ヒアリングした内容をまとめ、データベースを完成させます。
今回協力してくださった木綿街道のみなさん、調査チームのみなさん、お世話になりました。12月にも調査に伺いますので、またよろしくお願いいたします。

↑平田の「食」は美味しい!
- 2011/11/23(水) 12:39:13|
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