野良猫から地域猫へ(1)取材迄 2週間前(
12月4日掲載)、鳥取県東部総合事務所生活環境局生活安全課を取材した際、担当のOMさんから、環境省(2010)が策定した「住宅密集地における犬猫の適正飼養ガイドライン」にいうところの「地域猫」の活動をしている団体は県内に未だ存在しないことを教えられました。ただ、そのとき、「地域猫」的な活動をしている方がいないわけでもない、という微かな情報も得ています。後日、先生が技師のOMさんと電話連絡されました。OMさんは「(ある地域で)多くのネコにえさやりをしていることで、近隣から『ネコに植木鉢を割られた、庭先でエサやりをしてネコがよってくるせいだ』と苦情が出て、自分が対応した」ことからTさんという人物に出会ったそうです。OMさんを通して、Tさんに取材を依頼したところ、以下のような返事が届きました(抜粋)。
--
(Tさん自ら語るに、自分は)地域ネコというほどの、取り組みをしているわけではない、近所で起こった野良猫のえさやり問題に端を発して、増えてしまっていたネコを自分が不妊去勢手術をしてやって、それ以上増えないように、せめて生きているうちは、そのネコが幸せに暮らせるように、と、手術とえさやりをして、面倒をみておられるだけだ、とのことでした。
【OMさん註:野良ねこは、時間をかけてヒトに慣らし、トイレの躾けをして、慣れてきたところ
で病院に連れて行き、手術をさせるようです。】
自分は、特に愛猫家でもないし、大きな活動をしているわけではない、地区で老人の方が無責任にエサやりをして飼っていたネコが増えてしまって、飼い主も、年老いて弱っておられたので、放っておけなくて自分がやろうと思って始まっただけのこと、役に立てるような話はできないのでは、とのことでした。町内会や自治会で話題にして、地区住民の同意を得ている、というわけでもない、とのことでした。
--
先生は「ぜひ取材させていただきたい」と申し込まれました。実際にTさんに電話連絡してみると、会社で10匹の猫を飼っているそうですが、「地域猫」という言葉も知らないとのことで、周辺からの苦情もあってかなりナーバスになっておられます。取材をうけることに躊躇されながらも、会社で猫を飼っている写真は撮影させられないが、会社から離れた別の場所でインタビューは受けるとおっしゃってくださいました。
「猫屋敷」の被害 インタビューを控えた前夜、別の地区の猫被害に関するレポートがメールで届きました。某団地の一画に「猫屋敷」と呼ばれるお宅があり、その周辺での被害状況を、以下のように知らせてくれています。
--
無責任に猫に餌を与えている方が、我が家の近所にいます。その為、猫が増え近所の方が被害にあって困っているようです。
・敷地に糞尿をする。
・物置に子猫を産んでいた。
・玄関の前に鳥の死骸があった(鳥インフルエンザの恐怖がひろがった)。
・冬場、車のボンネットの中に入って、知らずにエンジンをかけて死んでしまった。
・人や車に慣れているせいか、車が近くにきても逃げようとしない。
・猫がハイブリット車の下にいて、エンジン音がわからなかったせいか逃げないで、
運転者も気づかなくひかれて死んでしまった。
などいろんな話を聞いております。家主さんは近寄りがたい方ですので、周辺の意見を聞くようにはみえません。鳥大の獣医学科のボランティアで去勢手術をして、地域外に連れて行くような話は聞いたことがありますが、本当の所はわかりません。一時期よりは頭数はこころなし少なくなっている気がしますが、いつも車の下にいるのが毎日の風景です。我家のベンチで猫が日向ぼっこをしている姿を見ると、何とも微笑ましい気持ちになりますが、現実が変わらなければ、猫を寄せ付けない方法などを考えたほうがよいのかもしれません。
--
Tさんへのインタビュー内容は明日レポートします。
- 2011/12/21(水) 00:21:37|
- 未分類|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0