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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

パット・メセニーの憂鬱(Ⅳ)

いったい何事だい  What's It All About

 「ブライト・サイズ・ライフ」はひとまず棚にあげて(笑)、パット・メセニーのソロギター・アルバムを探していたところ、2001年の『One Quiet Night(静かな夜に)』と2011年の『What's It All About(いったい何事だい)』があることを知った。ジャズ通のような顔して、こんなことも知らないわけです。アマゾンのカスタマー・レビューでは、前者が29レビューの4★半、後者が13レビューの3★半で、いま先に届いた『What's It All About』をざっと聴いたところだが、3★半は妥当な評価か、やや高めではないでしょうかね。
 『What's It All About』はメセニーの最新作らしく、アマゾンの紹介文も英文のままだし、CDジャケットの解説文も英文のままだ(輸入盤だから当たり前か)。そんなに暇ではないけれども、学生たちの発表練習待ちの時間を利用して訳してみましょうか。

アマゾン【商品の説明】
 ギタリスト兼コンポーザーのパット・メセニーがお届けする2011年のソロ・アコースティック・アルバム。かれの名のもとにレコーディングされた40近いアルバムのなかで、自ら作曲した作品を含まない初めての記念となるものだ。というよりも、『What's It All About』はメセニー個人にとって意義深い10曲の懐メロによって構成されている。非常に有名な曲もあれば、それほどでないものもある。メセニーはニューヨークの自宅で、深夜の短い時間を使って、『What's It All About』の楽曲を録音した。どの曲をテープに納めるかを選択する際、メセニーは言った。「ぼくは自分が作曲する以前、あるいは2~3のケースだが、インストをプレイする以前から、自分の触覚がとらえていたいくつかの音楽を録音したかった。ぼくは1954年に生まれた。これらすべての曲は、ぼくの少年時代と10代初期の間にトップ40の中にあったものばかりなんだ。ポピュラー音楽のなかで、ハーモニーとメロディがなお重要で、成長する要素であった時代だったよ。これらのどの曲も、たとえ排除しようとしても、音楽的レベルでほんとにカッコイイ何かをもっているから、ぼくは何年も、それらの虜であり続けたんだ。」

CDジャケット【セルフ・ライナーノーツ】
 これはストレートなソロ・バリトン・ギターのレコードで(注記のある曲では楽器を換えている)、編集はしているが、オーバーダブ(多重録音)はしていない。そして、以前のソロ・バリトンギター・アルバム『One Quiet Night』と同様、レコーディングを通して使ったチューニングはADGCEAであり、弦の相互関係は通常のギターの5音下げである。ただし、ナッシュビル・チューニングのように、3弦と4弦を通常より1オクターブ高い弦に張り換えている。このチューニングの場合、5弦と6弦はかなり低いピッチとなる。通常より長いバリトン・ギターの大きさはこのやり方によくあっていて、ヘビーなベースギターの弦を必要とする。今回のレコーディングにあたって、わたしは弦の相互関係を維持しながらも、曲ごとにA♭からCの範囲のなかで、全体のチューニングを(平行)移動するように変えていった。かなり以前にレイ・ハリス博士から初めてこのチューニングを学んだ。博士は、わたしの故郷ミズーリ州リーズサミット市出身の偉大なギタリストであり、発明家である。 -パット・メセニー 

曲目リスト

 1. The Sound of Silence *
 2. Cherish
 3. Alfie
 4. Pipeline **
 5. Garota de Ipanema
 6. Rainy Days and Mondays
 7. That’s the Way I’ve Always Heard It Should Be
 8. Slow Hot Wind
 9. Betcha by Golly, Wow
 10. And I Love Her ***

  * 42弦ギター(ピカソ)
  ** 6弦ギター
  *** ナイロン弦ギター
  他はすべてバリトン・ギター



↑バリトンだけでなく、ピカソ(42弦)で弾く「サウンド・オブ・サイレンス」も登場しますよ。
  1. 2012/01/19(木) 00:00:45|
  2. 音楽|
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