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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

木綿街道のこと(ⅩⅩⅤ)

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町並みシンポジウム(3)-学部生の発表

 わたしは第2部で、町並み・川並みの現状と修景計画について報告しました。まず、新町・片原町の町家・町並みの調査について、そしてタクヲさんの大型町家の報告に続き、片原町の三間長屋Sa邸について説明しました。Sa邸は建築年代が明治28年で、カケダシの生活空間がいまも残る長屋として、木綿街道内での数少ない例です。
 町並み修景計画については、「Sa邸」「片原町の端の空き家と駐車場」、また景観をスケールで分断している「3階建て建物」の3つについて私案を披露しました。これらの修景は、おもに木綿街道内の町家意匠を参考に、修景建物と、修景に用いる町家意匠の年代を合わせておこなったものです。川並みの修景もおなじように建具の意匠を変え、また古写真を参考に明治や大正時代当時の雰囲気(すだれ、石垣の川べり、目隠しの板壁を設けるなど)を各所に取り戻すようにとしています。
 最後に、今後の課題として「小路」と「カケダシ」について触れました。昨年先生が視察に行かれた、重要文化的景観に2011年2月に選定された「天草津の漁村景観」は、評価された「カケ」と「トウヤ」が木綿街道に残る「小路」や「カケダシ」と似ている例だそうです。来年度以降、調査が継続されるなら調査し、活用なども考えてみたいと思っています。
 ところで・・・わたしの発表は順調には行かず、パソコンが途中からフリーズしてしまいました。発表前の修正をした後、パワーポイントのデータをまとめタクヲさんのパソコンを使用することになったのですが、事前に使い方をきちんと確認しておかなければいけませんでした。タクヲさんに助けていただき、なんとか終えることができました。ご迷惑・ご心配をおかけしました。(おぎん)


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 ぼくはおぎんさんに続いて、撤去町家の現状と移築計画について発表しました。雲州平田の道路・河川拡幅工事により、撤去されてしまう歴史的価値のある町家をできるだけ多く残すために、木綿街道やその周辺に移築保全するよう案を提示しました。所有者へ聞き取り等で建築年代を調査し、明治・大正のものが多数あることが確認できました。作夏、初めて撤去される町家を調査したところ、「移築して住み続けたい」という希望をもっておられることを知りました。撤去される町家の住人には「建物を残したい」と思っている方が他にもいるのではないかと思いました。これをきっかけに、撤去予定の町家を悉皆的に調査し、データベースと立面図を作成しました。

 自分の発表で緊張しないように、発表することについて考えないようしていましたが、やはり、自分の番が近づくにつれ、どんどん緊張していきました。ついに発表の時がきて、スクリーンの前に立つと、聞きに来て下さったお客さんの目線が自分に集中し、過度に緊張しています。緊張のあまり、発表中に呂律が回らなくなってしまい、うまくしゃべれなくなることや、発表のカンペに書いた簡単な漢字が読めなくなるなどのアクシデントがありました。緊張していてもスラスラ読めるようにもう少し練習できていればと後悔しました。
 シンポジウムが終わった後に、先生いわく、自分が発表している時に、パソコンにかじりつきで読んでいたそうですが、そうしていたことについて、読むのに集中しすぎてあま気づきませんでした。今後、このようなイベントがあれば、万全の状態で臨めるよう心掛けたいと感じました。(白帯)


会場正面②

  1. 2012/03/06(火) 00:31:00|
  2. 講演・研究会|
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