学術振興会の科学研究費は基盤研究C「石窟寺院への憧憬 -岩窟/絶壁型仏堂の類型と源流に関する比較研究」(課題番号
22560650)の最終年度にあたりますが、昨秋申請した出版助成申請の採択内定通知がありました。書名と目次を以下に示します。
書名: 建築考古学の実証と復元研究 序 -建築考古学への途
第1章 倭人伝の建築世界
第2章 竪穴住居の空間と構造
第3章 歴史時代の建築考古学
第4章 建築考古学と史跡整備
第5章 スコットランドの寒い夏 -結にかえて
判型はB5で、480頁を予定しています。出版社はいつもの通り同成社で、いつものように1万円以上の専門書として刊行されます。これまで同成社から出版した
3部作は編著でしたが、今回は単著の論文集です。刊行日は2013年2月末と決められており、これからまた「校正マシーン」の日々が激化することになりますが、GWから早速準備を始める覚悟でして、今年はブログを(少々)控えようと真剣に考えております。
この出版助成、じつは2010年秋に申請したのですが、昨年度は不採択でした。文学と工学の複合領域で申請したのが災いしたと判断し、2年目は書名などをわずかに変更し、工学のみで申請した結果、採択となりました。震災関係で科研費の総額が減少し、また研究費は災害復旧関係に傾斜していると予想されたので、正直なところ、再落選間違いなしと諦めていました。ですから、内定通知が届き、とても驚いています。大変な一年にまたひとつ大仕事が増えてしまいましたが、有り難いことに決まってますので、最善を尽くして編集・校正作業に取り組みます。
ご支援のほど、よろしくお願いいたします。

↑2012『大学案内』が完成しました。公立としての最初の大学案内です(大学院は含まれていません)。わたしは環境学部環境学科居住環境プログラムの説明係として登場しています。たいしたことを述べているわけではありませんが、クリックすると拡大しますので、ご笑覧いただければ幸いです。
- 2012/04/27(金) 23:49:23|
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