
ベルギーのチョコと言えば、ロシアW杯を思い出す。決戦直前、学園前駅前の
レオニダスでチョコとワッフルを買い込み、ベルギーを食う!という意気込みで観戦に臨んだが、結果はご存じのとおり。大逆転をくらった「ロストフの死闘」ではあるけれども、日本代表史上最高の試合として後世に語り継がれるでありましょう。

さて、レオニダス以上に有名なベルギー・ショコラのブランドはゴディバですが、つい最近、 日本事業売却が報道されました。さもありなん。鳥取駅にもゴディバはありますが、ほんま高いだけで、値段にかなうだけの味であるのかないのか、森永や明治と何がどう変わるのか、糖尿予備軍の爺には知る由もありません。
ところが、ゴディバをもらうと男は嬉しい。なぜなら、ゴディバというだけで、義理チョコのレベルでないことが自明であるからです。ところが、そのゴディバがチョコレートではなく、チョコクッキーであったりすると、心が揺らぎ始める。なんでチョコではないのん? 娘は即座に答えました。クッキーのほうが安いからだよ・・・


そもそもゴディバなんぞ選ぶのがおかしい。世の中には数限りないお菓子のメーカーがあるのだから、普通のクッキーにしておけば、「お世話になりました」の科白にふさわしい贈答品で済むのに、ゴディバだからねぇ・・・
先週、出張先の岡山で同行した20代の女性にそれとなく相談すると、「そりゃふつうじゃないですね。お食事でも誘ってあげたら如何ですか?・・・師弟関係でもない限り、女はそういうことしないから」。悲しいコメントではありませんか。

その日の夕方、ぼくは近くの重伝建を訪ねていた。30年ぶりのことである。この地はむしろ「美観地区」という名前が地元に定着していて、そのうち川畔の15ヘクタールが重伝建(第1種美観地区)、周辺の6ヘクタールが伝統美観保存地区(第2種美観地区)とされる。前者は昭和54年(1979)の選定である。初期選定の重伝建は質が高い。後者は文化庁の伝建ではなく、国交省の街環系の整備であり、やや作られた町並みの感なきしにしもあらず。軒の出が短かったり、壁の意匠が新しかったりする。そうした文化財修復上の問題などほとんど関係なく、つまり第1種・第2種のいずれにおいても大変な人出で賑わっている。こんなに観光客とテナントの多い重伝建は京都以外でみたことがありません。
30年前は真夏の訪問で、熱くて暑くて、その印象が強く残っているのですが、今回はさわやかでした。お堀端の梅は満開で、白鳥が水に浮いて泳いでいる。天気は晴朗・・・よくも
ケンドムはこの場所を職場に選んだものだ。感心しきりの夕暮れでした。

- 2019/03/01(金) 02:53:20|
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