アルマーレ、事実上の閉館 気がつけば半年も本家ブログをアップしていなかった。以前は一月更新しないと強制的に広告が表示されたが、それもないので放ったらかしのままでした。この半年何をしていたか、というと、LABLOG 2Gをご覧いただけば一目瞭然。ウクライナ支援のチャリティ事業や講演会に忙殺されていたのですが、プライベートでは大谷翔平選手に魅了されておりました。毎朝、中継をみる。家内と一緒にみます。イチローのときは家内は興味を示さなかった。家族で応援するスポーツ選手は、浅田真央さん以来でした。

ご存じのように、エンゼルスは今シーズン不振をきわめ、大谷選手をプレーオフでみることはまたしても叶いませんでしたが、そうかそうか、入れ替わりにmリーグが開幕する。しかし、今年はなんか、あんまり麻雀に熱中できませんね。同じ選手の対局が増えて新鮮味に欠け、その一方で、二人もメンバーが変わったパイレーツはドンキーさを失ってしまった。いま歴史遺産保全論で講義しているところの「オーセンティシティの喪失」でして、はらはらどきどきする高揚感がわいてこない。どうせなら、堀内正人元プロをスカウトしてほしかったですね。かれは、泣き麻雀を嫌われて連盟を追放されてしまいましたが、手牌が整わないうちから泣く「神速の麻雀」は、まさに今の小林剛に受け継がれており、相性としてはとても良かったと思います。それが頭突とカモノハシですから・・・
ところで昨年度、あれだけ足を運んだ岩美のアルマーレに6月ころから通わなくなりました。ぶっちゃけた話、ウクライナ・チャリティ公演のポスター掲示を依頼したところ、「政治的なものはお断りしています」ということで、以来通いにくくなったというか、他の協力してくれるカフェを優先して利用したというのが実態であります。

講演会とコンサートを終えて、疲れも癒えてきた10月22日(土)、「
龍岩寺ごちゃまぜBOX」の打ち合わせもあって岩美を訪問した際、何ヶ月かぶりにアルマールに立ち寄った。驚いたのは、国道9号線からアルマーレに分け入る海岸線の道が崖崩れで閉鎖していたことで、大回りの迂回を余儀なくされた。店につくと、結構な数のお客が店内にみえる。店員も増えている。フロアの若者は、あっという顔をして、奥側の席を案内してくれた。注文はいつものとおり、ナポリの焼き菓子スフォリアテッラ。おそらく県内ではアルマーレでしか食べられないスィーツである。ドリンクもいつもの通り、家内がホット珈琲で、私がミルクティ。
スフォリアテッラがテーブルに届くと同時に、フロアの若者が躊躇しながら語った。「じつは10月末で一般向けの開館を休止することになりました」と。寝台特急「瑞風」の停車レストランとしては、月5回程度開館するが、一般向けには事実上の閉店だという。いちばんの理由はイタリア料理のシェフが退店するためだが、上に述べたアクセス路の封鎖も響いたという。
これは大変。これだけの絶景に包まれながら、パリパリのスフォリアテッラを堪能できる店などどこにもない。岩美町や鳥取県はこの損失を理解しているのであろうか。
黒いスフォリアテッラ 2日後の24日(月)、やはり岩美で所用があったので、正真正銘の最後と決断してアルマーレを再訪した。ランチタイムの14時で店が閉まる半時間前に滑り込み、敢えてスフォリアテッラを注文した。この日の焼き菓子はまた格別にパリパリの生地で、中身の冷たいリコッタチーズとのバランスが絶妙に対比的。この日は女性のスタッフがディッシュを運んできて、シェフの感謝の言葉を丁寧に伝えてくれた。
半時間だけ滞在して、風景に名残を惜しみつつ会計し、店を出ようとすると、シェフがロビーまで挨拶にあらわれた。スフォリアテッラは、1品380円の一番安価なメニューだが、我が夫婦はこの品にこだわった。それに対する謝意を示し、お礼の印にと「黒いスフォリアテッラ」を頂戴した。聞けば、これから先のことはまだ決めていないという。「龍岩寺ごちゃまぜBOX」の仮チラシを差し上げるたところ、屋外での「創作エスニック精進」コーナーに大変興味を示された。ここで出品できますよ、と冗談交じりに提案すると、「えっ、本当ですか、行こうかな」と反応された。
保健所の問題もあるので、なかなか実現するのは難しいかもしれないが、龍岩寺の駐車場でスフォリアテッラを振る舞えれば、とんでもない反響があるだろう。ちなみに、中身はチーズなのでヴィガンではないが、ライト・ベジタリンに相当する。油はオリーブだから問題ない。「龍岩寺ごちゃまぜBOX」は過疎と居場所の問題を議論する研究会だが、今のところ、圧倒的に「創作エスニック精進」に注目が集まっている。

夕食後、黒いスフォリアテッラをデザートにいただいた。イタリア料理で「黒」といえば、ただちにイカ墨が想像されるが、焼き菓子に使うものがどうかは分からない。ただし、イカの風味とこくがほのかにしたように思う。果たして、翌日、自然にもよおしてトイレに行くと、馬桶の水中に黒色の物体を発見。イカ墨のパスタやリゾットを食べたのと同じ反応があった。
《関係サイト》
冬のアルマーレ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2496.html雪のアルマーレ
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2520.html龍岩寺ごちゃまぜBOX(2)
http://asaxlablog.blog.fc2.com/blog-entry-2629.htmlアルマーレと言えば、この曲です
- 2022/11/01(火) 13:14:14|
- 食文化|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0