長女が某アートスクールに通っていて、今日の夕方の便で修学旅行に旅立つ。
ロンドン、パリにひと月滞在するのだが、まずウェッジウッド・ワークショップで卒業制作を仕上げ、25日~3月4日までポートベロ・マーケットで卒業展を開催する。卒展終了後、パリに移動し、1週間ほど研修があって、ロンドンに戻り、ヒースローから帰国する。いま母親がぴったり付き添って、荷造りをしている。スーツケースとマルチ・コンセントはわたしが貸すことにした。
娘の卒業制作は『雪の夜』という童話本だそうで、いちおう英語に訳したらしい。彼女はまったくその作品をわたしに見せない。
「だって、まだ完成してないんだもの・・・」
ちなみに娘の就職先はグラフィック系のデザイン事務所で、広告やパンフレット作成が業務となるらしい。正式な内定をいただいたのは、今月の7日であった。もう駄目だと思っていたが、こんな時期でも、まだ就職先がみつかるものなんだな。柄でもないが、親としては、ほっとした。子どものころから絵と漫画が大好きで、高校では某芸大をめざしてデッサンを学んだが、最終選考で失敗。結局、芸術短期大学から今のアートスクールに進んだ。一貫してアートを続けるという彼女の姿勢に、ずいぶん不安を覚えた。就職活動をしないまま、フリーターで漫画を描くと言った2年前には彼女を叱ったこともある。しかし、彼女は彼女の夢にみあう仕事をみつけたのだから、彼女の意志と行動は結果としてみれば、正しかったのだ。いつごろからか忘れたけれども、就職についてとやかく言うのは一切やめた。おそらく、住吉大社近くのアパートに一人住まいをするようになってからだろう。彼女は自分の人生を生きるだけ。親がこだわりをもっても仕方がない。
母親と二人で出発準備を進める溌剌とした姿をみていると、ほんとに良かったと思う。
さてさて、環境大学の卒業研究展は、前にもお知らせしたように、3月1日~5日、県民文化会館で開催される。環境大学のなかで、卒業研究展を開催するのは環境デザイン学科のみ。ほかに公聴会もあるから、デザイン学科学生の負担は他学科にくらべてはるかに大きい。卒業研究展をどこか外国でやってやると言えば、学生たちのモチベーションもあがるかもしれないが、「英語」の一言に怯えてしまうかな。
- 2006/02/17(金) 05:03:57|
- 未分類|
-
トラックバック:0|
-
コメント:0