冬季オリンピックのノルディック競技やアイス・ホッケーでもあるまいし、なんで今頃フィンランドなのか、と思うのだが、テレビの解説者は「仮想クロアチア」なんだという。クロアチアがこの程度のチームなら、予選リーグ1勝は固いところだが、もちろんそんなに甘いはずがない。放り込みを繰り返す前半は、トリノ・オリンピックの日本勢を思わせるお寒い内容であった。後半は修正して、ツータッチまでのパス・サッカーに戻ったが、小野の切れがもう一つ足りない。久保はもう少し体重がほしいな。欧米人に比べると、線が細くみえる。
今日の収穫は、左サイドの村井ではないか。トラップが上手く、攻守の切り替えも適切で、アレックスに比べると、はるかに安定感があった。右サイドの加治はサイド・アタックはいいのだけれど、守備にどうしても不安が残る。後半、変わって入った駒野は加治と遜色ない出来。Wカップの本番は、予選リーグといえども、トーナメントに近い戦いの連続である。つまり、なんとか負けないで、少なくとも勝点1を担保にしながら勝点3を取りに行くのが常識的な戦略だ。とすれば、デフェンス・ラインの強化が必至となる。なんども指摘したように、アレックスと加治の裏、宮本の1対1、ここを修正しないと、アメリカ戦の悪夢を繰り返すことになるだろう。
中田英、小野、福西、中田浩、稲本など守備的MFとして先発クラスの人材が少なくないのだから、ディフェンス・ラインへのコンバートを試してみる必要があるのではないだろうか。
data: キリンカップ親善試合 日本2-0フィンランド
得点: 久保、小笠原
- 2006/02/18(土) 23:17:05|
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