昨夏、池田家墓所で唐破風と玉垣の立体測量を実施していただいた、東京大学生産技術研究所池内研究室の大石さん、角田さんが7日夕方に来鳥されました。
本日は、池田家墓所での整備に関する卒業論文・制作をおこなった、ぴえーる、ホカノ、キム・ドク(別名:タイガー戸口)の3名が修復整備検討会(会場:旧加藤家住宅書院)で、それぞれの成果を発表し、池内研究室のお二人に参加していただきました。検討会は、浅川先生のほかに県教育委員会文化課の中原さん、濱さん、松本さん、環境大学の山田助手、研究室から社長と利蔵も加わり、計10名で開催されました。卒業論文の成果を発表するということで、お世話になった県教育課の濱田さんにも是非お聞きいただければ思っていましたが、残念ながら体調を崩されたということで、参加していただくことはできませんでした。

発表は、以下の順でおこないました。タイムキーパーは社長で、1鈴12分、2鈴15分です。
1)ぴえーる「池田光仲墓の石造玉垣修復に関する考察 -国史跡『鳥取藩主池田家墓所』整備に関する基礎的研究(Ⅰ)-」、
2)ホカノ「池田家墓所における木造建築の復元 -国史跡『鳥取藩主池田家墓所』整備に関する基礎的研究(Ⅱ)-」、
3)キム「きよらかなもり -国史跡『鳥取藩主池田家墓所』ガイダンス施設の設計-」
また、清源寺跡の展示方法と関連して、角田さんから「バーチャル川原寺-複合現実感による文化財の復元と展示-」についての発表がありました。池内研究室で実施されている、複合現実感による展示は、従来の復元における考え方とは異なりいくつかの復元案を、展示することが可能であり、今後の史跡整備で注目される技術なのではないかと感じました。
各発表後、活発な議論が交わされました。私たちの発表に対して皆さまから過分な評価をいただき、中原さんからは実際に現地の休憩舎でもパネル展示したいというご提案をいただきました。また、池田家墓所保存会の理事会で発表をする可能性も高くなったようです。発表には、まだまだ不慣れな私たちですが、この一年の成果を示すことが出来れるように最善をつくす所存です。(ぴえーる)
東京大学生産技術研究所池内研究室による川原寺の「複合現実感」プロジェクト。これを池田家墓所に応用できないか、という提案をキムは卒業設計で展開したのです。

- 2006/03/07(火) 23:58:14|
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