2004年6月の済州島を思い出した。あの日、日本代表チームは大阪の長居スタジアムでW杯予選リーグ第3戦を迎えており、わたしとワイフは済州島の民宿でテレビ観戦をしていた。結果は、ご存じのとおり、2-0の快勝!機嫌をよくした中年夫婦は、済州島ナンバー1の新羅(シーラ)ホテルに繰り出した。済州名物の黒豚ステーキを注文し、極上の赤ワインで日本代表の予選突破を祝ったのであった。
そして、ラウンジに席を移した。ラウンジは満席、正面の大きなテレビの画面に視線は集中している。まもなく、韓国対ポルトガルの試合がはじまろうとしていた。2002年日韓ワールドカップで、わたしがいちばん応援していたチームがポルトガルであった。ルイ・コスタとフィーゴを中心とするスキルフルな球まわしを楽しみにしていたのである。
そのポルトガルが予選リーグ最後の韓国戦でずたずたにされている。常識的にはありえない2枚のレッドカードが、ポルトガルを反撃不能の状態におとしめていたのである。これがすべての始まりだった。だれも「八百長」もしくは「審判買収」であることを証明できるわけでないが、2年を経た今でもポルトガル、イタリア、スペインの3連敗に疑念を捨て切れないであろう。
そして、今日、アメリカがやってくれた。岩村の左飛犠打となるフライにより、3塁走者の西岡は悠々本塁を踏んだ。そこで捕手が、クレームをつける。西岡の離塁が早かったというのだ。しかし、2塁塁審はそれを認めない。ところが、驚いたことに、主審は判定を覆した。結果、日本代表チームは逆転負けを喫する。
ここで、最大の問題は何かというと、審判がアメリカ人だったことではないだろうか。WBCという世界選手権大会において、競技チームとおなじ国籍をもつ審判が試合をさばくとはなんたることか。聞くところによると、アメリカのメディアは今回の判定が誤審であることを認め、批判的な論調の報道をくりかえしているという。しかし、しかし、・・・しかし、アメリカの国民はさして気にしていないであろう。なぜならば、アメリカの代表は常に優勝すべきチームであり、結果として優勝しているのが当たり前だからだ。たとえスポーツであろうとも、結果はハリウッド映画のフィナーレのようでなければならないのである。
本日、大活躍した西岡二塁手(ロッテ)は、うちの子どもたちが通った平城東中学校の卒業生で、長女の1年下、次女の2年上である。高校は大阪桐蔭学院。長男は桐蔭を受験して合格したが、歩いて5分の平城高校を選んだ。
- 2006/03/13(月) 22:44:25|
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