今年度前期の大学院環境デザイン領域講義「地域保全計画2」は、石毛直道(編)『環境と文化 -人類学的考察』(日本放送出版協会、1978)を7名の学生で輪読することになりました。昨年同様、この分野に興味のある教員・社会人のみなさまにも自由にご参加いただければ、と願っております。以下、スケジュールを示します。基本的に隔週の木曜午後6時からですが、会議等の関係で変則的になっている時期もあります。
①4月26日(担当:山崎 1コマ)
p.1-40 石毛直道「序論 生活様式の歴史と環境」
②5月18日(担当:塚本 2コマ)
p.80-132 田邊繁治「ランナータイ農村における環境認識 -生活空間と守護霊儀礼をめぐって」
p.133-158 谷 泰 「イタリア人の居住様式からみた環境観 -都市と農村の対比をつうじて」
③5月25日(担当:長谷川 2コマ)
p.161-172 松井 健「サバンナ・ウッドランドの自然と環境観 -トンブウェ族の場合」
p.311-342 シンポジウム「他界のイメージ」(石毛直道・石森秀三・佐々木高明・田邊繁治・谷泰・松原正毅・吉田集而)
④6月8日(担当:岡野 2コマ)
p.175-202 石森秀三「マーシャル諸島民の空間認識 -伝統的海図を中心に」
p.203-236 吉田集而「北ハルマヘラにおける環境観」
⑤6月22日(担当:牧田 2コマ)
p.237-278 佐々木高明「地図の歴史と環境認識の変遷」
p.279-302 藤岡 喜愛「環境観の進化史」
⑥7月6日(担当:波田 2コマ)
p.457-466 末原達郎「日本のムラにおける環境認識の変遷」
p.467-510 石毛直道「環境観の一般モデル」
⑦7月20日(担当:中村 2コマ)
p.43-80 松原正毅「乾燥地域における環境認識 -トルコの村の土地分類を中心として」
p.303-310 小林致広「アステカの世界像」
本日、第1回の講義が終わった。「生活様式の歴史と環境」と題する序論で、狩猟採集民は自然と調和を保つ生活を続けてきたが(私註:わたし個人は狩猟採集民も少なからず環境破壊をしたと思っている)、農耕民や牧畜民の台頭によって自然は改変されて「人工的な自然環境」に姿を変え、さらに定住に基づく余剰が生み出した都市においては、物質文化と情報に包囲される環境が構築されるという変化があったことを、やや抽象的に論じている。今後は、各論でもう少し具体的な内容が展開する。
- 2006/04/27(木) 23:21:07|
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コメント:4
何となくですが、やり方がわかった気がします!
今日は初めということもあって長かったですが…
簡潔にまとめて貰って早く終われたんじゃないかなと思います。
お疲れ様でした。
僕はほんとに空腹で最後の方はかなりキレてました(笑)
次回は集中して聞きたいと思います!!
- 2006/04/28(金) 01:15:35 |
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- Nakamura #-
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わたしも腹が減って死にそうだった。昨日はゼリーを飲む余裕があったけれども、今日はそれさえもなかった。来週からは、休憩時間にお茶と御菓子を用意しましょう。
- 2006/04/28(金) 01:24:59 |
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- asax #90N4AH2A
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波田さん、奈良でコメント読みました。お菓子、楽しみにしています!!
- 2006/05/01(月) 02:59:46 |
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- asax #90N4AH2A
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