
今日は初めての1、2、3、4年生合同でのプロジェクト研究を行いました。加藤家の修復については、以下のA・B・C・D・E班に分かれて活動を行うことになりました。
A:古材バンク班(古材の収集と整理)
B:イロリ班(イロリ・自在鉤・火棚の復原)
C:測定班(柱傾斜、床レベル、伏図・断面図等の実測と修復のための基本設計)
D:模型制作班(加藤家主屋1/30模型の制作)
E:情報発信班(加藤家ホームページの制作)
わたしはA・B・E班の総勢25人余りと旧八東町の保木本家住宅の見学へ行きました。C班は加藤家、D班は大学の演習室で活動しました。
保木本家裏手の駐車場に降りると、見えてきたのが大きな榎(エノキ)。保木本家は別名「榎欅草堂」ともいい、正面にケヤキ(欅)の巨木、背面にエノキ(榎)を配しているのです。エノキの大きさに感動しながら、塀をこえ内部へ入っていきます。この家は長く空き家でしたが、4年ほど前から環境大学の1期生ゴルゴさんがハナレに住むようになりました。しかし、ゴルゴさんは最近大阪で修行中でして、今日はご不在でした。みたところ、屋敷や庭は少々廃墟化しているようです。壁につたがはえ茂りうっそうとした雰囲気。主屋は芽葺。幕末から戦前にかけて築かれた建築と庭園の複合遺産です。主屋内部には囲炉裏があります。火を起こし囲炉裏を囲んでの保木本家住宅の説明をわたしが担当しました。それが終わると、庭園の探索です。庭はまったく手入れがされていなく、緑を掻き分け奥に進んでいきます。ただ、手入れしたらすごくきれいな庭になるにちがいないのでもったいないです。見学が終わると、各班に分かれて活動し、終了しました。(環境デザイン学科4回生Y.A.)


庭から遠望した保木本家のイロリの火
- 2006/05/11(木) 18:50:17|
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