先週報告したとおり、1~2年生の5名は砂丘近辺を散策しながら、大量の廃棄物を集めてきた。で、その廃棄物で「鯨」を仮製作したのであった。これをみて、わたしは「鯨にみえない」という意見を述べたのだが、その後、このままでは本プロジェクトが終わると「鯨」は再び廃棄物に戻ってしまうであろう、という懸念を禁じ得なくなった。これではリサイクルの意味がない。つらつら考えるに、廃棄物を再利用して何かを作り、その何かが廃棄物に戻らないようにするには、その何かに「実用性」を吹き込まなければならない。そこで、たとえば茶室の簀子縁かその近くにおく「カマド」を製作してみてはどうか、と提案したら、学生たちの反応は俊敏で、またたくまに古瓦などの廃材を使って「カマド」の仮組が完成した。スパイダー・フォーミュラーにも通ずる即興性の高い作品だが、なかなか出来がよいので、来週、茶室の裏側にもっていくことを決めた。
蒸し暑い一日で、発汗が激しく、作業終了後、学生たちと一緒に、発泡酒とチューハイとウーロン茶とジュースを飲んだ。昨年のツリーハウスや茶室の建設では、毎週こうだった。「先生が飲みたいんでしょ?」と学生に言われた。そのとおりだから、毎週やりましょうかね。

- 2005/06/30(木) 21:29:11|
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