ノビタです。
15日、とうとうヴェルトマイスターシャフトのメンバー23人が発表されました。激戦のFW陣では、久保がはずれ、巻がすべり込むというサプライズがおきました。この選考について、A先生に聞いてみました。
N: 久保が落選しましたね。A: コンディションが悪かったからね。スコットランド戦でも消えてしまっていて、久保と柳沢の両方を選ぶのは疑問だとコメントしておいたでしょ。
N: 柳沢はどうなんでしょうか?A: 可愛いんでしょ、ジーコは。監督がジーコでなければ、柳沢は選ばれていなかっただろうね。
N: 選手選考について、総括するとどうなりますか?A: まずアテネ五輪世代に冷たかったことですね。残ったのは駒野だけですか。平山、大久保、今野、松井のうち2名ぐらいは選考してほしかったね。ドイツの次のW杯のことを考えても、経験を積ませておきたかった。
N: ほかには?A: だから、松田を選ばなかったことですよ。松田に関しては、「干した」という表現が適切かと思うね。
N: トルシェJAPANとジーコJAPANの23名を比べてどう思いますか。A: トルシェはひどい人物だったよね、監督としてはありえない人物だとは思う。対して、ジーコは経歴は素晴らしいし、人格者であると思います。しかし、二つのチームを比べると、トルシェJAPANのほうが強かった、と言わざるをえないかな。
N: どう違うのですか?A: ポジションやシステムを比べてみればいい。
N: ではまずゴールキーパーから。A: トルシェは楢崎、ジーコは川口。4年前の楢崎のほうが今の川口よりは上ですよ。わたしの位置づけでは、川口は代表の第3キーパーなんだけどね。
N: つぎにディフェンス。A: トルシェは例のフラット3ですよね。フラット3の最大の問題点は、オフサイド・トラップをかけすぎて裏をとられるところですが、それを控えればいいわけでして、W杯初戦のレギュラーは、左から中田浩、森岡、松田でした。安定感がありますよ。一方、ジーコはどうやら4バックを選択しそうでして、左からアレックス、中澤、宮本、加治でしょ。なんども言うけれど、この4人では守れない。アレックスのサイドを集中して攻めれば、中澤が引き寄せられて、そこからクロスを上げられ、宮本とFWの1対1になってお終い。厳しいですよ、ボランチがよほど守備的でないと・・・
N: 中盤はどうですか。A: トルシェはボランチに稲本と戸田を並列させていた。二人とも守備能力が高い。稲本は攻撃好きだけれど、そのカバーは右ウィングバックの明神がうけもっていた。明神の守備能力も高かった。今回のボランチは、一方が福西で、他方が中田もしくは小野。やはり守備能力に不安が残る。中田は攻撃の基点になるけれども、前に上がりたがるので、その裏を突かれやすい。アレックスや加治のカバーもシステム化できていない。トップ下は前回が中田、今回が中村でほぼ同等。トルシェが賢かったのは、ウィングバックの使い方で、小野を先発させ、後半途中でアレックスに替えた。これは妥当な戦法です。ジーコの場合、4バックだろうが3バックだろうが、アレックスの先発。ここに矛盾が集中していることに気づいていない。4バックの場合は中田浩、3バックでは小野を先発させ、後半途中からアレックスに交替させて攻撃に出るのがいいと思うのね。なぜかといえば、先取点を取られたくないから。
N: 最後にトップです。A: 高原が初出場だけれど、前回も今回もFWは弱いよね。FWで点が取れそうなイメージが湧かない。取れるとしたら、途中交替から大黒のゲット。何度も言ってきたけれども、1トップで先発させて、後半途中から大黒を投入し勝負に出る。要するに、アレックスと大黒は切札としてとっておくのです。
N: トルシェの失敗は?A: 中村を23人のメンバーから外したこと、フラット3で極端なオフサイド・トラップにこだわったこと、トルコ戦で大きくメンバーを変えてしまったことでしょう。
N: ジーコはトルシェの成績を上まわれるでしょうか?A: 難しいね。ワールドカップはそんなに甘くない。わたしは予選リーグ敗退とみています。最悪の場合、2敗1分の勝点1で終わるのではないか、と予想しているんだ。そして、F組を突破するのはブラジルとオーストラリアだろう、とも。(続)
- 2006/05/16(火) 01:40:07|
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