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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

ひむろ蕎麦

 鳥取と奈良の往復には、もっぱら参勤交代路の「上方往来」(国道53号-373号)を使っていたのだが、3週間ほど前、奈良から鳥取へ向かう中国縦貫道で、突然、国道29号線を走ってみようとひらめいた。とくに理由もないのだけれど、天気がよくて、体調もよかったからだろう。久しぶりに戸倉峠の景色を満喫し、ドライブインでプラスチック製容器の「回転流し素麺」を食べてから、屋外のデッキでコーヒーを飲んだら、なんだか随分いやされてしまった。猛暑の空梅雨が続くこともあって、以来、涼しい戸倉峠を越える国道29号線が上方往来にとって代わったのだが、南波賀「道の駅」の隣に新築されていた木造建築が目にとまった。その建物は水車まで併設していて、看板をみると「ひむろ」と書いてある。手打ち蕎麦の店であった。2度目の帰路、暖簾をくぐって、ざるそばの大盛を注文した。蕎麦粉は北海道産の二八蕎麦。壁に貼り付けられた新聞の切り抜きを読むと、材木商のご主人が「国道29号線沿いには蕎麦屋が1軒もないから」始めた店だという。開業3年目。趣味半分の店らしく、お客が多いとはいえないが、味はしっかりしている。ご夫妻のほうも、めざとく奈良ナンバーの車を発見し、「遠いところから」と声をかけてくださった。おかげさまで、2回目の訪問から「常連」の顔をして、わたしはいろいろお話を伺っている。
 「この近くに氷室(ひむろ)があったんですか?」
 「いえいえ、ヒムロというのはね、木材の種類なんですよ」
 「針葉樹?」
 「ヒノキの親戚やから、針葉樹やろうね」
 「あの、・・・・店の外に埴えてる大きな樹ですか?」
 「いえいえ、あれはケヤキ。ヒムロはこれですよ」
と言って、室内の真ん中にどかんと立っている磨き材を指さした。流石、材木屋さんが作った蕎麦屋だけのことはある。
 今日は雨だった。雨が降ったのに、うねりくねりの激しい戸倉峠を走ったのは、もちろん、ざるそばの大盛が食べたかったからである。じつは、わたくし、知る人ぞ知る無類の蕎麦好き。参勤交代路に蕎麦屋はないので、雪が降り積もる12月まで、毎週、戸倉峠を越えることになりそうだ。

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  1. 2005/07/02(土) 20:30:21|
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