ノビタです。
このまえ
茶室でのバーベQのとき、教授は優勝候補大本命のブラジルはチャンピオンにはなれないだろうとおっしゃっていました。今日は、そのあたりから攻めていこうと思っています。
N: 先生、どうしてブラジルは優勝できないのですか?A: ヨーロッパでW杯が開かれるときはヨーロッパのチームが優勝することになっているんですよ。唯一の例外がスウェーデン大会のブラジルですがね。
N: それじゃ、またその例外がおきることもありうるわけですね。A: ・・・かもしれない。しかし、いまのブラジルは、言われているほど強くないんじゃないかな。
N: それはどうしてですか。歴代最強との評価さえあるぐらいですが・・・。A: よく考えてほしいんだけどね、ブラジルのセレソンはちょっとレアル・マドリッドの選手構成と重なるところがあると思わないかい?
N: そう言えば、ロナウドとロベカルはレアルですね。A: ロナウド、太りすぎだよね。まだ29歳なのに、切れ味がなくなってしまった。コンディションは良くないから、トーナメントの途中で負傷リタイアの可能性すらあるのではないかな。ロベルト・カルロスは33歳でね、衰えは隠せませんよ。エトーにぶっちぎりで振り切られるようになっちゃんたんだから。右サイドのカフーに至っては36歳。あきらかに最盛期は過ぎている。諸行無常です。ボランチはレアルよりましだろうけれど、センターバック2枚も他国に比べて強力ということはないよ。要するに、ブラジルの4バックからは点が取れる。カカもふつうのMFでしてね、怖いのはロナウジーニョとアドリアーノの2枚ですよ。この二人が活躍するか、抑えられるか、でブラジルの行く末が決まる。
N: 抑えられないんじゃないですか?A: 日本のディフェンスでは抑えられない。しかし、イタリアやオランダならどうだろうか? 抑えきれないとはいえないよ。ブラジルのようなレアル型のスターチームはユベントス、ミラン、アヤックスのようなプレッシング・フットボールに弱いからね。リッピは賢いよ。必ず、集中守備でブラジルのエースたちに襲いかかるはずです。
N: それでは、どの国が優勝するとお考えですか?A: 第1候補はイタリア、第2候補はオランダだとみています。
N: イタリアは八百長疑惑で揺れていますね。A: ほんと、あれにはぶったまげたね。ただ、リッピ監督は清廉潔白のようだよ。私見ながら、トヨタカップに来日したチームで、これまでいちばん強いと思ったのはリッピが率いて優勝したユベントスなんだな。ジダンとデルピエロがいたころなんだけど、この二人がとくに目立ったわけではない。オールコートプレスの強烈なプレッシング・フットボールだった。とくに印象に残っているのが、ボランチのユーゴビッチだったね。恐ろしい運動量だった。まもなく、その役はダービッツに取って代わられたけれども。ああいうサッカーができれば、ブラジルだって怖くないよ。ボールをもちたがるブラジルの選手に対して、いつでも3人がかりで襲いかかるんだ。それで、ラインは高い位置にあげておく。慌てふためいてボールを蹴っても、みんなオフサイドさ。
N: トッティの回復状況が気になりますね。A: いや、トッティはいなくてもいい。というか、いないほうがいい。
N: どうしてですか? A: ドイツとのテストマッチでは、トッティなしで4-1の圧勝だったでしょ。1982年のスペイン大会にも、アントニオーニ(フィオレンティナ)というゲームメーカーがいたんだけれども、ベアルゾット監督はそんなに使わなかった。あのときのヒーローは、ご存じのとおり、FWのパウロ・ロッシさ。イタリアの場合、原則として4-4-2だけれども、後ろの8人は全員プレス係でね、できるだけ高い位置でボールを奪って、2トップに速攻でまわして得点する伝統がある。だから、トッティのようなゲームメーカは必ずしも必要じゃないよ。いないほうがいいかもしれない。
N: オランダはどうですか?A: ファンバステンがチームをまとめてきたからね。オランダはK1でもお馴染みですが、体格がでかいから。あたり負けしないし、トータルフットボールの本家本元ですからね。98年フランス大会でも、ベストチームはオランダだと言われていたんだ。ファンニステルローイなら、ブラジルから2点は取れるよ。
N: というわけで、決勝トーナメント進出チームの予想を下の図に示していただきました。(図をクリックすると拡大されます)
結局4強は?
A: ありきたりですが、ブラジル、アルゼンチン、イタリア、オランダでしょう。
N: 開催国ドイツはだめですか?A: せいぜいベスト8どまりでしょうね。
N: あれっ、日本がF組2位で決勝トーナメント進出になっているじゃないですか?A: ・・・これは期待を込めた予想ですよ(笑)。ただ、
この前のドイツ戦の出来はたしかによかったからね。日本、オーストラリア、クロアチアは横一線でしょう。
(続)
- 2006/06/04(日) 01:57:57|
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