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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

のびたインタビュー(ⅩⅦ)-ヴェルトマイスターシャフト2006

 ノビタです。

 トリニダード・トバゴが0-2でイングランドに敗れました。終了直前まで0-0で粘っていたのですが、最後の5分で2失点。なんか、どこかのチームとよく似ています。

N: 先生、トリニダード・トバコ、残念でしたね。
A: 日豪戦と似て非なる戦いですよ、あれは。
N: そうですね。わたしもそう思います。
A: 強豪イングランドに対して、思いっきり引いて守りきろうというトリニダード・トバコの戦略はきわめて正当かつ賢明です。ビーンハッカー監督の采配は見事だった。
N: 日本の場合は、だんだん押し込まれてラインが下がり、元の位置に戻れなくなりましたからね。
A: まぁ、もう日豪戦のことはいいよ。昨晩、上野のホテルに泊まっていたんだけどさ、暇だから、いろんな雑誌をコンビニで買ってきて読んでみたんだが、評論家たちはみな、日本人らしく奥ゆかしく、あまり厳しい批判を加えず、気楽にクロアチア戦の対策ばかり示している。
N: あれっ、じゃぁ、いまどこに居るんですか?
A: 羽田空港さ。
N: 出張帰りですか? お疲れさまです。そのクロアチア戦なんですが、スポーツ・マスコミは「勝てる。勝てるぞ! 勝ってくれ!!」と連呼してますね。
A: 期待しないほうがいいよ。
N: やっぱり・・・
A: みんな幻想を抱いているんだ。ジーコJAPANを強いチームだと思いこんでいる。4年前よりも強い代表チームだと勘違いしているんだな。昨年から口を酸っぱくして述べてきたように、いまの代表は弱いですよ。アジアでは勝てても、世界には通用しない。オーストラリアに負けるのは実力そのものです。まぁ、予想は1-2だったから、1失点余計だったけれども、それもこれも、ジーコを4年間雇い続けて、日本代表を弱くした川淵会長に責任があるんだよ。
N: 日本はかつて強かったのでしょうか?
A: いまの黄金世代はたしかに強いチームだった時期があったね。最も強かったのは、2000年シドニー五輪から2002年日韓W杯にかけてのころだったんじゃないか?
N: それでは、トルシェ前監督が素晴らしかったっていうことですか?
A: いや、最強であった時代に、監督がトルシェであったことが悲劇だったんだよ。最強であったにも拘わらず、シドニーではベスト8、日韓ではベスト16にとどまったのはトルシェの所為です。シドニーでの準々決勝の対アメリカ戦(2-2からPK負け)、仙台でのトルコ戦(0-1の負け)でのトルシェの采配を思い出すと、今でも腹が立つよ。監督がヒディングとかベンゲルとかリッピなどのクラスだったら、ワールドユース準優勝に近い成績を納めることができたかもしれない。
N: 弱くなった日本は、クロアチアにも負けるんですね。
A: 負けるだろうな。負けが60%、引き分けが30%、勝ちが10%ぐらいの確率じゃないだろうか。
N: 勝つ可能性は10%ですか?
A: それぐらいだと思っていたほうがいい。
N: 攻め手はないのでしょうか?
A: ないことはないでしょうよ。それは毎晩テレビで評論家たちがどうのこうの言ってるから、ああいうマスコミの寄生虫たちに譲るけどね、みんな気づいてないんじゃないか。クロアチアも日本を分析してくるんだぜ。
N: 日本がクロアチアを分析するように、クロアチアも日本を分析してくる。クロアチアは日本のどこを突いてくるんでしょうか?
A: わかり切ってるだろ。クロアチアは強力なマークでロナウジーニョの力を削いだ。カカに対するマークも厳しかった。ということは、日本戦では、・・・
N: 中田と中村ですか。
A: そうさ、中田と中村を潰したら、日本は機能しない。守備も弱いし、攻撃力もない。クロアチアが失点する可能性は低いと思うんだ。ともかく、今回も、引き分けで恩の字だよ。負けなければ、まだトーナメント進出の可能性が残るからね。
N: でも、最終戦はブラジルですよ。はじめから勝点はないに等しいじゃないですか。
A: だから、ジーコの携帯が威力を発揮するって言っただろ。
N: ・・・・・
A: まぁ、それは冗談としても、ブラジルは決してコンディションがよいとはいえないから、わたしがブラジルの監督ならば、予選を1位で通過すべきか、2位で通過すべきか、悩むだろうね。
N: どういうことですか?
A: ひととおり出場チームの試合をみせてもらったけれど、現状で最強はチェコ、その次がイタリアとアルゼンチン、さらにその次がブラジル、イングランド、スペインあたりじゃないかと思うんだよ。こういう状態のブラジルが、決勝トーナメント1回戦でイタリアかチェコのどちらかと当たらなければならない。これはそうとうヤバイ試合になるよ。どちらと戦うべきか、難しいところだ。
N: 予選リーグにおけるイタリア対チェコの試合が鍵を握りますね。
A: どちらが相手になっても嫌だけど、勝敗を左右するのは、アメリカ戦で怪我をしたチェコの長身FWコレルだな。一部の報道によると、決勝トーナメント1回戦にあわせて戻ってくるらしい。コレルのヘッドは、ブラジルのストッパーでも防げないだろうね。
N: ブラジルの監督は、イタリアかチェコのどちらかに照準をあわせて戦う準備を進めなければならない。そのためには、あえて2位通過せざるをえなくなるケースが生まれる、ということですね。
A: その通り。日本戦は、その調整試合になる可能性がある。だから、日本にも勝点が見込めるかもしれない。
N: パレイラ監督はもっと強気なんじゃないでしょうか?
A: そういう無警戒な態度でいると、ジーコとおんなじような目にあうよ。泣いてドイツを去ることになる。
N: 先生の優勝予想はイタリアでしたね。
A: そうなんだけど、いま頭に渦巻いている展開はですね・・・・イタリアとチェコは2度対戦するんじゃないか。
N: えっ、ということは予選リーグのあともう1回ですか。決勝しかないですね
A: そう。予選で負けた2位のチームが、決勝トーナメント1回戦で、激戦の末、ブラジルを倒して勢いにのり、決勝では、予選で屈した1位のチームに雪辱してヴェルトマイスターシャフトを制覇するという筋書きさ。(続)


  1. 2006/06/16(金) 15:42:40|
  2. サッカー|
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