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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

ステンドグラスへの途

 「廃材でつくるステンドグラス」の図案がなかなか決まらない。昨年の茶室プロジェクトで掛軸を描いてくれた2年の城間さんと吉田(4年)にチームを組んでもらって図案を考えてきたのだが、城間さんによると「自分の書道・日本画風のタッチをステンドグラスで表現するのは不可能」だと判断し、吉田にデザインをゆだねたという。吉田の図案はというと、風と波と緑を抽象化したもので、悪いとは決していえないけれども、正直、わたしにはものたらない。なぜものたらないのか、というと、まず第1に森や自然を抽象化しているからだ。裏山の自然に囲まれた茶室には、その自然から隔絶した宇宙を創りあげたい。数寄屋や書院ならば、庭の緑や水を屋内の視界に取り入れるのが常道だけれども、茶室は外界を遮断する。その切り取られた空間のなかで、茶を味わう者だけが「一座」を建立する。その「一座」が共有する秘密のシンボルが、この茶室の場合、側窓のステンドグラスであってほしい。だから、ステンドグラスに「和」や自然の要素は必要ない。むしろエキゾチックで色気のある図案がいいとわたしは思う。アンディ・ウォーホールのマリリンとかモンドリアンの幾何学図案とか、花鳥風月などの常識的な脈絡から断絶したモチーフのほうが、まちがいなく、訪問者をどきりとさせるだろう。にじり口からもぐりこんで中に入ると、周辺の自然とは隔絶した世界がそこに展開している。その中心が、エキゾチックでポップでセクシーな側窓のステンドグラスであってほしい。このデザインにはセンスが要る。だから、4年全員に公募することにした。一人一枚、来週月曜日までに仕上げてくること。吉田には欄間のアイデアも考えてくることを指示した。吉田は風邪をひいていて、顔がまっ蒼。少し震えがきている。ユンケルがよく効くとアドバイスした。


 下の写真は、昨秋、修復建築スタジオで掛軸の図案を検討しているところ。実際には、壁の面積にあわせてかなり小さめの掛軸になった。

20050704194048.jpg

  1. 2005/07/01(金) 23:52:40|
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