6月16日付けの『赤旗』が送られてきた。もちろん、わたしは日本共産党の党員でもなければ信望者でもない。マルキシズムを学ぶより、古代インド哲学を学ぶほうがずっと楽しいだろうと思っている輩である。
『赤旗』の文化欄に、松本岩男さん(島根県立古代文化センター長兼島根県立古代出雲歴史博物館学芸部長)のコラム「発掘された巨大柱の構造 -出雲大社の起源を探る」が掲載され、その挿図として、わが研究室の復原図が転載されたのである。採用されたCGはご存じキム・ドク(別名タイガー戸口)の作図であり、発掘調査報告書掲載時のバージョンで、至文堂『出雲大社』のバージョンよりも一段階前のものである。『赤旗』の編集者には、その旨お知らせしたのだが、ひとつ古いバージョンが掲載されてしまった。
ここで懺悔するならば、発掘報告書の段階では、屋根を茅葺きだとわたしは考えていた。伊勢神宮正殿様式の導入から、棟持柱を採用するにあたって、豕叉首や茅葺きをも借用したのではないかと推定していたのだが、昨年のシンポジウムで中世史料に「檜皮」の記載があることを知り、至文堂『出雲大社』の段階で檜皮葺きに改めたのである。この変更と連動し、昨年度の模型制作では、急遽、屋根の葺材を改めることになり、松本さんを始め、関係者ご一同には大変ご迷惑をおかけした。この場を借りて、陳謝申し上げます。

そういえば、卒業後はじめてキムからメールが入った。キムはいま滋賀県立大学の環境科学部にいる。へんなメールだった。
K:筑波大学のH教授がICOMOSの関係で、日本におけるレトロフィット技術を調べた会議を行い、そこでレポートをまとめられたそうです。他大学の先生がこの時の資料を探しておられます。ご存知の方がおられましたらご連絡ください。
A: そんな資料、だれももってないよな、鳥取県内では。
K: Blogをチェックしておりますが、この時期には投入堂の粥の会があると話題に上っていた事を思い出します。
A: 日曜日のブログをみて頂戴。おかゆの会は毎月18日です。
K: もう一つ、岡野君は加藤家に住んでいないのですね。
A: アニメが・・・
- 2006/06/20(火) 23:26:39|
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