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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

「地域生活文化論」講義を終えて

 おれたちに朝はない、はずなのに、今日も午前中から県庁で「某調査県内委員会」が開かれ、出席した。目が覚めなかったら、眠ったままにしておこうと決めていたのだが、何かの拍子に目が覚めてしまった。この会議は、本来4月に開催すべきもので、なにをいまさら「県内委員会」だと思うし、出席したって報告書の「目次」を決めるのが仕事だから、面白くもなにもありはしない(じつは、「目次」作りは編集好きの人間にはたまらない作業であって、編集の極意の基本は目次にあるのだが、なにぶん編集担当者が自信をもって個性的な目次を作れないのだから、どうしようもない)。
 午後からは、「地域生活文化論」の最終講義、プロジェクト研究1&3(2コマ)、大学院講義(2コマ)と続いて、また今日もふらふらだ。
 さて、今年度の「地域生活文化論」の履修登録者が160名にも達していることは4月に報告しておいたが、これが吉と出たか凶と出たか、今日の授業評価アンケートで、その答えがでた。はっきり言うと、とくに「凶」というわけでもないのだが、昨年の環境デザイン学科2期生(4年生60名)+政策学科数名の授業評価と比べると、いくぶん評価が落ちている。今年度は、毎回の出席者が130名前後なのだが、約半数が環境政策学科の学生で、基本的に「建築」に関する基礎知識が欠如しているため、どう教えるべきなのか、われながらとまどい続けた。わたしにしてみれば、建築の基礎を教えながら授業を進めているはずなのだが、それでもまだ「難しい」とコメントする学生が少なくない。
 昨年度は、デザイン学科の多くの学生が高い評価をしてくれた。「浅川先生の授業の中ではいちばんおもしろかった」と書いてくれた学生もいた。デザイン学科の学生だけをくらべても、3・4年合同だったからだろうか、とくに3年生には難度が高かったようだ。大きな教室であったから、居眠りする学生や他の学生の授業内レポートをこそこそ写している学生もいた。わたしの授業方式では、眠ってしまった瞬間に、授業内レポートの出来が悪くなるようになっている。パワーポイントに集中し、ブランクを埋める必要があるからだ。だから、昨年までの学生は居眠りすることはまずなかったし、みんな熱心に授業内レポートを書いていて、その出来映えも見事なものが多かった。残念ながら、一部の学生をのぞいて、今年の受講生のレベルは2期生に及ばない(一部の学生、とくに一群の女子学生グループは3・4年生とも質の高いレポートを書いてくれた)。
 受講生が多いこと、講義室がひろいこと(とくに階段教室でないこと)は、講義に対する集中力を拡散させる。そして、集中力をもって授業を受けたか否かは「理解度チェック」の質問に対する授業内レポートの内容にはっきりあらわれる。もちろん、それは学生の評点に直結する。
 来年は、デザイン学科4年生の受講生が少なくなる(今年受講しているのだから)こともあり、なんとか昨年レベルの受講者数とそれに適した小振りの教室に戻したいと願っている。授業の質を高めたいのである。



  1. 2006/07/20(木) 22:34:46|
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