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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

雑魚釣りの快楽

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 今日のスケジュールに入っていた3つの仕事を終えたので、
   「ちょっと川釣りに行ってくるわ」
と小声で宣言したところ、やっちゃん1号(野人=ホカノ=某大学院生)は、
   「あのぉ、川釣りなら、ぼくも興味あるんですけど・・・」
というので、やっちゃん2号(料理人Y.N.)も誘って3人で川畔に向かった。
 川釣りと言っても、雑魚釣りである。鮎や岩魚や山女魚を狙っているわけではない。たんなるハエの流し釣りにすぎない。子どものころ、夏休みになると、毎日のように流し釣りに出かけていた。午前中は「夏の友」をすることになっていて、自宅で勉強専念、午後になると川にでてシラハエ(オイカワ)を釣った。これが毎日の遊びであり、なによりの楽しみであった。ともかく清流と爽風に包まれ、気持ちがいい。仕掛けはものすごく単純で、竹竿にテグスを垂らし、割り箸を長さ3㎝に割って浮きとし、餌に川虫をつけて流すだけ。ポイントさえ間違わなければ、入れ食いのようにシラハエが釣れた。
 今日は、朝からまたしても水道工事が喧しく、自宅前の道路に穴をあけていた。しかし、なんとか外に出ることはできた。そのとき納屋から3本の釣り竿をスウィフトのトランクにしのばせた。一人で釣りをするつもりだったのだが、どういうわけか3本の竿を用意していたのである。

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↑クロカワムシ(餌)の採集 ↓クロカワムシ(わかるかな?)
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 釣りを始めるまえに、テグスと浮きとゴムと釣り針だけを買った。いまでは、流石に割り箸の浮きは使わなくなった。やっちゃん1号と2号は革靴を履いていたので、いそぎビーチサンダルを買い揃えた(まもなく川渡りで、二人とも片足分を水に流してしまったが)。
 川面で仕掛けをしてから、まずは餌となる川虫を集めた。川虫とは「川に棲む虫」の総称だが、いまネット検索したところ、わたしたちが餌として捕まえる川虫は、正式にはクロカワムシと呼称されるヒゲナガカワトビケラ科の幼虫をさすようである。やや早い浅瀬の石の裏に小石を集めて巣を作っている。蜘蛛の巣のような糸で小石を山のように固め、その内側に棲息している。9月になって水が冷たくなると、一気に川虫が姿を消す。幼虫はサナギと化し、成虫へと育っていくのである。今日も、最初はあまりに数が少ないので、すでにピークはすぎたのかもしれない、とも思ったのだが、ある浅瀬に行くと、大量の幼虫の巣がひろがっている。
 今日の収穫は12尾であった。シラハエはわずか1尾で、残りはアブラハエ(ドロハエ)ばかり。アブラハエは流れの滞留した川縁におり、シラハエは流れのある浅瀬にいる。小振りのアブラハエばかりで残念ではあったが、ともかく12尾釣れたので、夕食のおかずにすることにした。料理人はやっちゃん2号。いや、たいしたものである。12尾をまたたくまにフライに化けさせた。味も決して悪くない。マルイで買ってきた冷凍串カツの白身魚よりも美味かった。

 やっちゃん1号は、この雑魚釣りに心酔しはじめている。「雑魚釣りの会」を結成しようか、という話までもちあがった。こんど、27日から西河(♂)くんが遊びにくるらしく、一緒に釣りに行きたいと言っていた。わたしはそのころ東北出張だが、釣竿は貸してあげましょう。ただし9月も間近で、餌となる川虫が採れるかどうか、心配ではある。

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  1. 2006/08/23(水) 23:58:20|
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