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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

大阪のバール

 98年のフランスW杯では、幽霊チケット問題で日本全体が震撼した。わたしも、被害者の一人だった。東急観光のツアーに参加し、バルセロナ経由でトゥールーズに乗り込んで、日本対アルゼンチン戦のチケット抽選会に臨んだのだが、もののみごとに敗北。河岸の大きなスクリーンで、日本のW杯初試合を観戦したのであった。で、今回、フランスはどうでもいい。問題はバルセロナである。
 バルセロナはシエスタ(昼寝)とバール(Bar)の都市(まち)である。バールというのは居酒屋だが、まず椅子はない。みんな立ったままカウンターで酒を飲み、お惣菜を食べる。仕事を終えたスペイン人たちは少なくとも3~5軒のバールをまわって、ようやく深夜のディナーを迎える。わたしもまた5軒のバールをはしごし、さんざん美味しい前菜を食べて酔っぱらった後、地中海に臨むレストランで海鮮料理を味わった。ワインもカバもサングリアもシェリーも、ともかくなんでもかんでも美味いから、飲み過ぎてしまって、最後は道路に顔を埋めて眠ってしまい、ひんしゅくの嵐。以来、バルセロナは忘れがたい都市になった。
 じつは、大阪にもバールがある。経営者は「バールって何?」と知らんぷりするかもしれないが、わたしのタイポロジーでは、まぎれもなく、バールである。要するに、立ち呑みの居酒屋なのだが、これがまた、たまらない。大阪経由で鳥取に帰るときの楽しみは、立ち呑み居酒屋のはしごだ。スーパーはくとや高速バスを待つ短い時間に、少なくとも2軒はまわりたい。最近の店は酒や料理の品揃えが豊富だ。まさに居酒屋の縮小版。写真上の店がこの典型なのだが、この店に入ると、まずブラックニッカのハイボールを注文する。これが200円。あまりに美味いので、家に帰って、ブラックニッカに炭酸水を混ぜてみたのだけれども、どうしてもこの店の味にならない。不思議だと思う。この前の記録では、ハイボールのほかに、そら豆、ジャコおろし、冷や奴を頼んで、総額1050円。それから串カツ屋に寄った(写真下)。こちらは古典的な立ち呑み居酒屋で、カウンターに、お客さん共用のキャベツの箱とソースの箱をおいているのだが、そこに厳格なルールがある。
  「串カツにソースを浸すのは一度だけ。」
一度、口に含んだカツは二度とソースに浸せない、という規則であって、衛生上、きわめて合理的だから、文句をいう客はいない。ただ、はじめての客は、どうしても、ソースを浸けすぎる。この前の記録では、焼酎の水割に串カツ7~8本で1040円だったから、「安いねぇ」と呟いたら、となりで飲んでいたおっちゃん曰く、
  「高い、たかいて! チューハイ300円を150円にせぇ、言うとんのや。」
とのご意見でした。
 

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 キャベツと串カツをソースに浸けるのは一度だけ。
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 いちばんお気に入りの店は肥後橋にある。じつは、環境大学の入試監督で出張した際にみつけた。トマト&ヨーグルトのチキンカレーが異常に美味しく、その店で立ち呑みすると、仕上げは必ずこのカレーになってしまうのだが、あまりに美味しいから、お持ち帰りまでしてしまう。それは、家に届いた瞬間、子どもたちの餌食となって、あとかたもない。こういう生活を送っているから、体重がいっこうに減らないのです。
  1. 2005/07/12(火) 22:59:28|
  2. 食文化|
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