昨日(23日)、沖縄で就職活動していた加藤家の居住者Oくん1号が鳥取に戻ってきた(今日は尾崎家の実測調査に参加した)。そのタイミングを見計らうように、山陰中央新報がOくん1号の記事を掲載した(9月23日山陰版)。「ひと」の欄である。取材の申し入れは7月11日(火)にあり、取材は
7月13日(木)のプロジェクト研究活動時に加藤家でおこなわれた。わたしは学内にいて、同席していない。

掲載がこんなに遅れてしまったのは、正直なところ、賞味期限が切れてしまったからであろう。そもそも、「学生が古民家に住む」こと自体、そんなに注目されるほどの現象ではないとわたしは思っている。民家や町家に住んでいる学生・大学院生ならば、全国至るところにいるはずだ。なぜ、民家や町家に住むのかと言えば、
1)伝統的な住まいに居住体験したいという意欲と好奇心
2)生活費の節約[借家賃は無料]
の2点に集約できる。貧乏生活を送っている学生たちにとってみれば、1)だけではなく、2)も軽視できない魅力である。
今回のプロジェクトで最も重要なポイントは「ローコストによる文化財古民家の修復」であり、その手法の一部にツリーハウスや「茶室」で培ってきたセルフビルド&ゼロエミッションの手法を応用するところにマスコミには注目してほしかった。だからこそ、
前期のイロリ復原は意義深い活動だったのだが、マスコミの食いつきは悪かった。食いついてほしいポイントで食いついてくれない。昨日の川釣りとよく似ている。
- 2006/08/24(木) 21:32:48|
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