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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

加藤家地盤耐力試験の結果

 2006年8月28日に加藤家住宅では、地耐力検査(スウェーデン式サウンディング試験)がおこなわれた。        

 調査を実施した株式会社三洋マテック、トランスポート鳥取株式会社から、SS試験の調査結果が届いたので、抜粋して要約したい(両社には深く感謝申し上げます)。

 今回のSS試験は4箇所でおこなわれた。その位置を以下に示す。

加藤家住宅SS試験調査配置図

↑SS試験調査配置図(地盤調査報告書より)


<周辺状況>
 加藤家住宅の周辺状況は「自然堤防」に分類される。
<調査のデータ解析>
 測点1: 調査深度6.80m 基礎下2m付近までの平均支持力57.7kN/㎡
 測点2: 調査深度3.64m 基礎下2m付近までの平均支持力78.1kN/㎡
 測点3: 調査深度7.22m 基礎下2m付近までの平均支持力79.3kN/㎡
 測点4: 調査深度7.37m 基礎下2m付近までの平均支持力55.0kN/㎡
という測定値であった。

 上記のデータ解析から、加藤家住宅の地盤における支持力は特に問題ないという。また、地盤沈下に関しても、大きなせん断破壊を引き起こす危険性はないと判断された。総合的にみて、加藤家の敷地は自然堤防上に立地した安定地盤であることが想定される。以上より、根切り(基礎設置のための地盤掘削)後、充分な填圧を施せば「布基礎」での対応が可能であると考えられる。

 どうやら加藤家住宅の地盤は安定しており、今後の改修工事に支障はきたさないようである。ということは、加藤家住宅における柱の傾斜と建物のねじれについては、地盤の影響は少なく、地震・台風など短期的加重の影響とともに、建物そのものの構造的脆弱性が主因と考えられよう。(O1号)

  1. 2006/09/01(金) 18:08:23|
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