
早朝7時すぎ、無事、関西空港に帰着した。
飛行機に乗るときはいつも、これで人生が終わるかもしれない、と思う。テロも危険だが、機器整備も不安材料で、とくに昨年、JALは労使関係の悪化から、機器の整備管理が杜撰になり、何度か異常事態の発生を招いて国交省の査察を受けた(はずだ)。さきほどまで乗っていたフライトはベトナム航空(VN)940便で、JALではないが、じつはJALとの相互乗り入れ便である。出発前、この情報を得ていたので、JALのマイレージカードを用意して行った。ところが、JALのカウンターでは「提携がありませんので」と愛想がない。ANAであろうと、BA(英国航空)であろうと、相互乗り入れ便にはマイレージがつく。JALはそれさえもできない経営状態に陥っているのだろうか。
昨夜はホーチミン空港で、結構お土産を買った。買い物に少し時間をかけすぎてしまった。ネットカフェに入ったら、ちゃんと無線ランに接続して、まずはメールを受信し、次に溜まったブログをあげようとしたのだが、時間が足りなくなって、なんとか掲載できたのは「
Mr.エアポートの様式分析(Ⅱ)」だけ。今回掲載した
「様式分析」(Ⅰ)(Ⅱ)は、Mr.エアポート(=O君2号)が書いた文章を、わたしが手直ししたものである。わたしの手が入っているのは事実だが、2年生にして「様式分析」に挑戦しようというだけで大したものだ。禅宗様や大仏様をきちんと理解している学生なんて、まずいない。しかし、かれは挿肘木、皿斗、藁座、遊離尾垂木などの用語を使って文章が書ける。
昨晩のジャズバーで、ずっと草稿を手書きしていた。
一方、チャックはと言えば、どこかの古本屋でゲットした『民家の見方 調べ方』を持ってきていて、驚いてしまった。この古本は入手できない。わたしは学生時代に買った本をなくしてしまい、以後、何度か古本サイトを使って手に入れようとしたが、駄目だった。チャックは3200円でゲットしたというので、1万円払うから譲ってくれ、と頼んだが駄目。2万円でも駄目だという。昨晩のハノイ空港から、Mr.エアポートはチャックに『民家の見方 調べ方』を借りて、ずっと読み続けており、
「おもしろい、おもしろい・・・」
を連発している。まことに結構なことだ。
わたしは一足早く7時40分のリムジン・バスに乗った。かれらはラピート経由で、難波から高速バスに乗り、帰鳥する。「
南海そば」で、もう一度きざみうどんが食べたいらしいが、高速バスの時間も迫っている。
別れ際の挨拶はいつものとおり、「
グッバイ、フォーエバー!」。2~3日すれば、大学で再会するだろう。
- 2006/09/14(木) 11:07:20|
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