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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

勝てない女子バレーをめぐって

 女子バレーが勝てない。オリンピックの頃に比べると、TV映りのよい選手をそろえているのだけれども、チームが強くなっているとは言えないようだ。そういえば、ウィンブルドンでもシャラポアが勝てなかった。やはり、プロレスや大相撲のようには行かない。とくにプロレスの場合、トーナメントというよりも、興行すなわちエンタテイメントとしての側面が重視されるので、勝つべきエースはきっちり勝ち、大穴の超新星が優勝したりしないと、お客は興奮してくれない。かりにテニスに興行主がいると仮定した場合、その興行主にとってみれば、シャラポアを負かしたビーナス・ウィリアムスは犯罪的な選手でしかないであろう。なぜならば、全世界10億人ぐらいの男性が、決勝でセンターコートに立つシャラポアの姿を期待していたのだから。実際、ダベンポートとビーナスの決勝には華がなかった。ウィンブルドン史上最長の決勝戦で、まれにみる熱戦であったことは事実だが、TVの視聴率は高くなかったはずである。
 サッカーの場合、ホーム・チームが圧倒的に強い。これは「八百長」ではない。サッカーではホーム&アウェーの2試合合計でトーナメントを争うので、アウェーの試合で引き分けを狙い、ホームでは勝点3の勝利をめざす。なぜ、ホーム・チームが強いのかと言えば、それはサポーターの力によるところが大きい。北朝鮮におけるイラン戦、アジア杯における日本戦などは、このサポーターの力が「圧力」や「暴力」にシフトアップしたケースである。コンフェデを例にとるならば、日本は2大会連続で予選敗退しているが、4年前の日本開催トーナメントでは、きっちり決勝に進出した(決勝ではフランスに0-1で惜敗)。チームの実力が向上していなければありえない成績ではあるけれども、ホームの磁場という条件を抜きにしてはなしえなかった成果であるとも言えるだろう。
 女子バレーの場合、アテネ五輪の最終予選を日本で開催し、圧倒的な強さをみせた。たしか、ロシアに1敗しただけの1位通過だったと記憶する。この点はコンフェデにおけるサッカーの状況とよく似ている。ところが、以後の日本は負けっ放し。アテネでの惨敗ぶりは、日本国民をおおいに落胆させた。今回のワールド・グランプリ決勝にしても、ホームでの開催にも拘わらず、現段階では、まだ1勝しかしていない。1年前にはホームで勝てたのに、今は勝てない。あのとき、何故あれほど勝てたのだろうか? 要するに、あれは興行だったのではないか、と勘ぐりたくなるほど、今の日本は負けすぎているのだ。
 こうなると避けてとおれないが、柳本監督の進退問題である。たしかに柳本監督は、日本女子を何大会かぶりにオリンピックに出場させた。しかし、オリンピック本戦を含め、その前後のトーナメントで好成績をまったくおさめていない。サッカーの監督ならば、「更迭」の対象となってもおかしくない状況にかれは置かれている。TV視聴者は、柳本監督を「日本を再生させた名監督」だと錯覚しているのではないだろうか。よく考えてみれば、柳本は大松でもなく、山田でもなく、セリンジャーでもない。わたしが主張しておきたいことは、ただ一つ。バレーやラグビーも、そろそろ外国人監督の雇用を検討すべきときではないか、ということである。オフトやトルシエやジーコが最適の選択であったかと言えば必ずしもそうではないだろうが、外国人監督の継続的な登用により、日本サッカーは着実に世界レベルに近づいている。バレーやラグビーやバスケットも、そういう時代に踏み込んでいかざるをえないのではないか。

 
 たかじんの『そこまで言って委員会』に出演した元小結の板井関によれば、かれが幕内の時代、約80%の取り組みが出来試合であったという。これは賭博とは関係なく、力士が互いに地位を安定させるのための暗黙のやりとりだとのこと。こういう出来試合を拒否していたのが、若貴一門(双子山部屋)で、板井関はガチンコに徹する若貴を大変尊敬していたと吐露していた。一方、プロレスの場合、マッチーメーカーと称する大物レスラーが、シリーズ全体の方向性を定め、試合の勝敗をあらかじめ決めてしまう。IWGPやG1などのプロレス内トーナメントにとどまらず、異種格闘技戦やUWFもすべてが出来試合だったのである。これは、プライドの試合と比較してみれば十分推定可能なのだが、新日本プロレスのレフェリーだったミスター高橋の暴露本2冊と高田延彦の自伝によって実証された。これらの著作によると、アントニオ猪木も高田延彦も、勝敗を知らずに試合に臨んだのは、レスラー生涯で2回しかなかったらしい。猪木はパキスタンでのアクラム・ペルーワン戦と例のアリ戦。高田は2連敗したヒクソン・グレーシー戦である。先週亡くなった橋本真也や柔道王・小川直也は、ガチンコ勝負では体がもたないと判断し、プライドから去っていったのではないだろうか。
  1. 2005/07/17(日) 14:55:13|
  2. サッカー|
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キューバ戦の采配

 さきほどまで日本対キューバの試合をみていた。日本はほとんど勝ちそうだった。昼に「勝てない女子バレー」のブログを書いたばかりだから、日本が勝ってしまうとバツが悪いんで、ひそかにキューバを応援しつつ、日本を勝たせたいとも思っていた。勝敗の分かれ目は2回。まずは第4セットで日本が23点をとったあとのドタバタ。26-26で大友がサーブをミスをした。昨日からあわせて6本目のサーブミスである。日本の26点目が大友自身のスパイクによるものだったから、そのまま打たせたのだろうが、あそこはピンチサーバーを送る場面。その前後、逆転されてから柳本監督がタイムをとるシーンもあった。これもおかしい。1点リードしている時点で、早めにタイムをいれて気分転換するべきだった。つぎに第5セットの終盤。こんどは大友のピンチサーバーで菅山を使った。これは正解。菅山のサーブでキューバのレシーブが狂い、チャンスボールが戻ってきた。しかし、吉沢のスパイクはわずかに左にそれてアウト。ここでサーブ権がキューバに移るも、柳本監督は菅山を後衛に残したまま。これも正解。ところが、キューバがさらに1点を追加すると、柳本監督は菅山を大友に戻した。大友のバックアタックを使いたかったからかもしれないが、今大会、大友は勝負どころで運をもっていない。菅山のままで良かったのではないか。コートから出る菅山は「何故?」という顔をしており、コートに戻る大友は不安げな顔つきをしていた。ホームゲームの第5セット、13-9でリードしていた試合である。サイドアウトを2回とれば勝って終わった試合なのである。選手の力が未熟であるのはいうまでもないが、その力を読み切って勝利を引き寄せるのは監督の仕事だ。冷徹な采配をみたかった。
  data キューバ 3-2(21-25 25-20 20-25 28-26 17-15) 日本
  1. 2005/07/17(日) 22:41:40 |
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  3. asax #90N4AH2A
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