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鳥取環境大学 環境情報学部 建築・環境デザイン学科 浅川研究室の記録です。

マスコミ初登場の大社本殿CG

 某新聞社に就職内定しているノビタが、その地方新聞の文化欄に出雲大社巨大本殿の復元パースが出ている、とメールで奈良に知らせてきた。下に、その記事を転載する。これは、ノビタが務める予定の地方新聞の記事ではなく、共同通信社の配信記事であることを、もちろん、わたしは知っている。6月の初め、共同通信松江支社のTZ記者が、報告書に掲載されているわたしの復原パースを使わせてくれないか、と依頼してきたのだが、正直、どうしようかと悩んだ。まず第1に、わたしの復元案は古代出雲歴史博物館(平成19年開館)に展示する1/50スケール模型のために現在進行形で変化しつつあって、古いバージョンを世間の目にさらすことがためらわれた。しかも、その古いバージョンでさえ、これまでマスコミに公開しておらず、今回が初登場になる。まぁ、突っぱねてサービス不足と思われるのも癪だから、いちおう出典明記の条件で了承した。下の記事では、CGを担当したキム・ドク(別名タイガー戸口)の原図を、新聞社のデザイナーが漫画チックに編集している。
 新聞記事に掲載されたことは、可もなく不可もない、と言ったところだろうが、記事の内容がいただけない。3本柱が出土した5年前ならいざしらず、正直、まだこんなレベルの記事を書いているのか、と呆れ果ててしまった。あのころはわたしも総高16丈(48m)説の可能性なきにしもあらず、と思っていたが、実際に復元設計に取り組んでみると、総高36~42mぐらいで限度というのが偽らざる本心である。これより低かったという人もいれば、やはり48mだったという人もごく少数いるから、諸説の代表選手を集めて9月20~21日にシンポジウムを開催する(7月12日のブログ参照)。まだ、オブザーバーに余裕があるので、松江在住のTZ記者もシンポジウムに参加し、いま一度記事を書き直されるがよかろう。

20050719204427.jpg


 7月になってから、こんどは結構有名なG社(出版社)が、新刊書の表紙にわたしたちの復元CGを使いたい、と言ってきた。社長みずから電話とメールで依頼してきたのだが、やはり同じ理由で困惑した。その後、報告書掲載のCGではなく、最新バージョンのCGならいいでしょう、というところまで商談は進んでいたのだが、新刊書の共著者の一人(出雲の助平な神官)に電話すると、「あれは古代をテーマとした本ですので、先生の鎌倉本殿ではあいません。いや、困ったな」とのこと。要するに、G社の社長は執筆陣の了解も得ずに、表紙のデザインを決めようとしていたわけで、畢竟、CGの採用はお流れとなった。毎日CGをいじっているキムは、「残念です」というメールを送ってきた。わたしは、賢明な判断だと思っている。
  1. 2005/07/19(火) 19:52:41|
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