ご存知のように、加藤家住宅は、つい1週間前から改修工事が始まり、予想を超えるペースで、ジャッキアップによる柱の立て起こし工事がおこなわれています。
さて、茅葺き風鉄板葺き屋根の基本設計は10月初旬にできていましたが、いままでに現状と改修後の立面図と断面図を掲載していませんでした。そのため、今回はこれらを紹介します。

↑修復前断面図 ↓修復後断面図


↑修復前正面図 ↓修復後正面図

改修後の屋根は茅の厚みを再現しているため、現状よりもひとまわり大きくなっています。また、イロリを復元した関係で、その直上に越屋根を設けました。越屋根については、近隣に所在する木下家住宅(河原町布袋、県指定文化財)に残っており、同じ18世紀の建築と推定される加藤家住宅の屋根にもかつてはついていたと思われます。全体として、屋根がどっしりとした印象を受けますが、茅の上にトタンを被せていたとしたら、こういう外観になっていたはずです。その点では、古い姿に少しだけ近づいたと言えるかもしれません。(やっちゃん1号)
- 2006/10/29(日) 18:39:05|
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コメント:2
たくさん修正させてもらいました。短い文章でも、理解の具合がよくあらわれる。そう思ったね。
- 2006/10/29(日) 19:54:38 |
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- asax #90N4AH2A
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ここに示されている修復後の断面図は、「越屋根」の部分だよね? 一般部じゃないよね??
- 2006/10/29(日) 20:02:15 |
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- asax #90N4AH2A
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